アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(8月17日)の10:00~17:30は補講の2名を含めた26名の受講者により アドラー・カウンセラー養成講座 の2日目を行っていました。

メインは、「ライフスタイル調査表」をもとにした情報収集でした。

私がMさんをクライアントとしてモデルを示し、その後2人一組でやり取りしてもらいました。

収集後は、この方法についての質問が相次ぎ、計画していたカウンセリング演習ができなくなったほどです。

それだけ受講者の熱意のほどが伝わってきました。

 

さて、ヒューマン・ギルドの過去のメルマガに書いた原稿をブログに転載する第12回目です。

アドラー心理学で発想したら(12):全体論(1)

自己決定性、目的論に続くアドラー心理学の基本的な考え方(「基本前提」と言うことがあります)の3つめは、全体論です。

全体論の立場について、次のような表現で説明しています。

(1)理性と感情、意識と無意識、肉体と精神は、一見すると矛盾した方向を辿るように思われるが、それぞれは、相補的な(お互い補い合う)ものである。
(2)その意味でパーソナリティには統一性がある。

とは言うものの、日常生活を振り返ると、「わかっちゃいるけどやめられない/取り組めない」というようなことがたくさんあります。

個人的な演習として「わかっちゃいるけどやめられない」「わかっちゃいるけど取り組めない」のそれぞれをできるだけたくさん列挙してみましょう。
おそらく、5つずつくらいは数え上げられるのではないでしょうか?

ここに書いてみましょう。

1.

2.

3.

4.

5.

 

 

書いてみていかがでしたか?
「やめられない」「取り組めない」ことが実にたくさんあることに気づかれたかと存じます。
ところで、私が次のようにコメントしたとしたら、どう受け止めますか?

「やめられない」「取り組めない」ことを、自分の制御不可能な環境・習慣・能力のせいにし、“I can not・・・”(「できない」)と表現することがあります。
しかし、本当に「できない」のかというとそうでもなく、同じ環境でもチャレンジしている人がいるし、習慣を作り上げたのも自分自身であるし、能力も試していないので未知数ということに行きあたります。 

そう捉えてみると、“I can not・・・”(「できない」)よりも“I will not・・・”(「しようとしない」)のほうがより適切な表現になり、責任逃れができなくなります。

◆「アドラー心理学で発想したら」シリーズの1回目から11回目は、次のとおりです。

1回目 5月12日 自己決定性(1)
2回目 5月15日 自己決定性(2)
3回目 5月19日 自己決定性(3)
4回目 5月28日 自己決定性(4)
5回目 6月1日 自己決定性(5)
6回目 6月8日 自己決定性(6)
7回目 6月14日 目的論(1)
8回目 7月1日 目的論(2)
9回目 7月7日 目的論(3)
10回目 7月11日 目的論(4)
11回目 8月1日   目的論(5)

<お目休めコーナー>8月の花(24)

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