アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(8月1日)は、スタッフが全員揃ったため、8月5日(土)開催の ペルグリーノ博士の21度目の来日に合わせた歓迎パーティ の打ち合わせをしました。
アドラー派のカウンセリング/心理療法の技法 の講座開催中に「今夜のパーティーに参加したい」というお申し出があったとしても受け付けないことにしました。

まだ迷ってらっしゃる方は、8月3日(木)までにお申し込みをお願いしますね。

某テレビ局で一世を風靡したプロデューサーからDVD取材を受けることになりました。
かなり有名な方です。

あらかじめ拙著を3冊ほどお送りしました。
今後、どう進展するか楽しみです。

ご紹介のKさんに感謝申し上げます。

 
さて、2017/7/31 11:24 日本経済新聞Web版に お尻たたくのは逆効果 問題行動のリスク増える  の記事が載っていました。

次の内容です。

悪いことをしたときにお尻をたたく幼児への体罰は、約束を守れないなどの問題行動につながり、しつけとして逆効果――。そんな研究結果を藤原武男・東京医科歯科大教授(公衆衛生学)やイチロー・カワチ米ハーバード大教授らの研究チームが31日までに国際子ども虐待防止学会の学会誌に発表した。

チームは、厚生労働省が子育て支援策などへの活用を目的に2001年生まれの人を追跡している「21世紀出生児縦断調査」のデータ約2万9千人分を使い、3歳半の時にお尻をたたくなどの体罰の有無が、5歳半に成長した時の行動にどう影響しているか分析した。

その結果、3歳半の時に保護者から体罰を受けていた子供は、全く受けていなかった子供に比べ、5歳半の時に「落ち着いて話を聞けない」という行動のリスクが約1.6倍、「約束を守れない」という行動のリスクが約1.5倍になるなど、問題行動のリスクが高いことが分かった。体罰が頻繁に行われるほど、リスクは高くなっていた。


子どもをたたいて教えようとしてする人がまだかなりいます。

私は、このような人たちに向けて次の寓話調の話をしています(『親と子のアドラー心理学』(キノブックス)の「おわりに」からの転載)。

親と子のアドラー心理学
岩井 俊憲
キノブックス

ある国にさまざまな種類の小鳥を集めて飼うのを趣味にしている人がいた。
その人は、住居のように大きな鳥小屋を作って、その中で鳥を眺めながらくつろぐのを唯一の楽しみとしていた。

ある日、その人はオウムに言葉を教えようと、あの手この手で試してみたが、オウムは一向に覚えない。
ついに業を煮やして、オウムをさんざん叩いて小屋を出た。

翌日、鳥小屋に行くと、驚くべき光景が目に飛び込んできた。
なんとそこには無残に死に絶えた小鳥の姿が、あちこち散らばっていたのである。
我と我が目を疑ってふと見ると、脅える小鳥たちを前にして、あのオウムが、主人がやったのと同じように小鳥たちを叩いていたのだった。

この話は、主人を親、オウムを子どもに見立ててみると、理解が容易です。

子どもは、親が言ったことよりもやっていたことをまねがち、だと言われます。子どもは、親の一挙手一投足を自分のモデルにしつつ、自分なりに育っていくのです。

別の言い方をすると、子どもは親の願ったとおりには育たないけれど、親をモデルににしながら、自分の願ったとおりに成長し、親の元から巣立っていくのです。

<お目休めコーナー>8月の花(2)

 

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