アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づsく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(6月7日)は、郷里の栃木県鹿沼市の菊沢東小学校から招かれ、70人の受講者(保護者50名、教員20名)を対象に

アドラー心理学に基づく子育て
~勇気づけを中心に~

のタイトルの講演を行ってきました(写真は 高澤貴子さん 撮影)。

この企画は、文部科学省から「人権教育研究推進事業」の指定を受けている鹿沼市立菊沢東小学校が「人権教育」への取り組みの一環として行うPTA研修会ー家庭教育学級に講師としてお招きを受けたのです。

この学校の金子校長、伊東教頭は、私の鹿沼高校の後輩にあたります。

校長室に入ったら、歴代校長の写真の中に、私が中学時代に数学でお世話になった青木先生のお写真がありました。

講演にお越しのSさん― ELM勇気づけ講座を高澤貴子さん から学んでいらっしゃった方ーからは、おかきと日本酒をいただき、学校からは鹿沼名物の焼きんとんをプレゼントされました。

金子校長とは、次の高澤さんを含むスリーショットの他に教員20名ほどを職員室から招き、記念写真を撮影。
多くの方々から見送りを受け菊沢東小学校を後にしました。

何だか故郷の鹿沼市に錦を飾ったような気分になりました。


さて、ヒューマン・ギルドの過去のメルマガに書いた原稿のブログに転載する第6回目、物事の判断基準として「正邪善悪」に代わる建設的/非建設的の軸の勧めです。

アドラー心理学で発想したら(6):自己決定性(6)― 建設的/非建設的の判断軸

物事の判断基準に「正邪善悪」を置いていて、「良い/悪い」「正しい/間違っている」で判断する人が大多数だと思います。
このことが誰かの価値観に基づく影響を受け、さらには「好き/嫌い」が加わり、「良くて、正しくて、好き」が極まると、洗脳に近い状態になります。

さらには、「良くて、正しくて、好き」な陣営が「悪くて、間違っていて、嫌い」とした側を批判・排除されることが多く見受けられます。
具体的には申し上げませんが、国家間でも、国内どころか、学校や家庭でも起きています。
学校でのいじめの根源は、こんなところにあるのではないかと思っています。
私は、このことを「批判・排除の論理」と呼ぶことにします。
「良くて、正しくて、好き」な陣営にいることで「悪くて、間違っていて、嫌い」な側を頭から認めず、彼らは批判されて当然とし、排除・撲滅しなければならない存在扱いすることがあります。

アドラー心理学を学んでいると、このような発想を採らないことに気づきます。
アドラー心理学の判断軸は、共同体にとって建設的(有益、ユースフル)か非建設的(無益、ユースレス)か、です。

アドラーは、著書の中でさかんに“on the useful side of life(人生の建設的(有益)な側面で)”という表現を用いています。このことは、良い/悪いを超えて、人生や共同体にとってプラスの(建設的な)方向に向かうか、それともマイナス(非建設的な)方向に向かうのかの判断基準になるため、正しい自分たちが間違っている誰かを批判し、裁き、排除する発想に結びつきません。
私はこのユースフルかどうかの発想法を「共生の論理」と呼んでいます。大事なことは、共に生きる人たちが非建設的、時に破壊的であるならば、共に考え、その人たちにも耳を傾け、より建設的な生き方・考え方を示唆・提案し、違いを認めつつ共に生きられるようにすればいいのです。

私は、アドラーの孫世代のジョセフ・ペルグリーノ博士 ーアドラーの息子のクルト・アドラーの弟子 ー の英語の表現に興味を持ち、英語はもちろんですが、博士から建設的な生き方を学んでいます。
私が“your workshop(あなたのワークショップ)”と言うと、博士は“our workshop(私たちのワークショップ)”と訂正されますし、何かをお勧の時も“I suggest・・・・(示唆・提案します)”という言い方をされます。
ペルグリーノ博士が建設的(有益、ユースフル)な軸に沿った生き方をされていることを強く感じます。

ペルグリーノ博士の来日が近づいています。アドラー心理学を知的だけでなく身体的にも修得されているペルグリーノ博士からまた影響を受けるのが楽しみな私たちです。

◆今夏も招へいするペルグリーノ博士は、北米に伝わるアドラー心理学の3大流派のすべてを学んだ、世界でもまたとない人です。

ヒューマン・ギルドは、ペルグリーノ博士からアドラー以来の学問上のDNAを受け継いで、次のようなイベントを行います。

1.2017年ペルグリーノ博士の講座
(3講座共に通訳:埴原由美氏、テキストつき、時間は全日10:00~17:00、消費税8%込み価格)
会場:「夢解釈」と「グリーフケア」はヒューマン・ギルド研修室
★「アドラー派のカウンセリング/心理療法の技法」の会場は早稲田奉仕園セミナーハウス
  
 ◆夢解釈
 7月29・30日(土日)受講料:会員47,520円、一般54,000円
 アドラー派の夢解釈を学ぶと、起きているときの自分と夢の間に密接な関係があり、多くのメッセージを伝えてくれていることが理解出来ます。
 またカウンセリングでもクライアントのライフスタイルを知る助けになります。夢の解釈を沢山の事例を交えながら博士から学んで下さい。
 http://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/269 こちらから詳細確認及びお申し込みができます。
  
◆援助者のためのグリーフケア 
 8月2・3日(水木)受講料:会員47,520円、一般54,000円 
「グリーフケア」というのは、病死、事故死などによって愛する人を亡くした後の悲しみのケアです。
 愛する人を亡くした人のこころのケアに関わる人、関心のある方を対象にデモンストレーションも行います。
 http://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/268 こちらから詳細確認及びお申し込みができます。
 
◆アドラー派のカウンセリング/心理療法の技法 
■参加条件(当講座のみ):アドラー・カウンセラー養成講座修了者(会員)に限る
 8月5・6日(土日)受講料:受講料:会員47,520円
 会場:早稲田奉仕園セミナーハウス http://www.hoshien.or.jp/seminar/
 〒169-8616 東京都新宿区西早稲田2-3-1(東西線「早稲田駅」徒歩5分)
 8月5日(土)リバティホール 
 8月6日(日)You-Iホール 
 A.アドラーが開発し、後継者達が補足・充実・洗練させたカウンセリングの技法―例えば、早期回想、ユーモア、逸話、逆説、エレガントな対決、ソクラテスの対話、プッシュ・ボタン・テクニック等々―を参加者に日常的に使えるようお伝えします。
 http://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/267 こちらから詳細確認及びお申し込みができます。

2.ペルグリーノ博士の21度目の来日に合わせた歓迎パーティー開催(8月5日)
 
ヒューマン・ギルド最高顧問のジョセフ・ペルグリーノ博士(モントリオール個人心理学研究所理事長)の21度目の来日に合わせて次のとおり歓迎パーティーを開催します。講座に参加しない方でもパーティーへの参加が可能です。特別に早稲田大学の26号館(大隈タワー)で行えることになりました。
「おもてなし」を企画してくださっている方々もいらっしゃるようです。お仲間とお誘い合わせの上お越しください。
 
 日時:8月5日(土)17:30~
 会場:早稲田大学26号館(大隈タワー)15階「森の風」
 http://www.cafecompany.co.jp/brands/morinokaze/
 TEL:03-5291-5620
 東京都新宿区早稲田鶴巻516
 会費:5,000円
 申し込み:http://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/490 から「懇親会に参加」としてお申し込みください。

<お目休めコーナー>6月の花(8)

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