アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

一昨日(6月27日)の午後の一般社団法人 日本能率協会研修室で法人会員を中心として経営者・管理者を主対象とする44人の受講者に対して

アドラー心理学から学ぶ
ー勇気、やる気、活気、元気、本気による変革型リーダーシップ

のタイトルの研修を行っていたことに対して予想どおりの高評価のアンケート結果が届いて、この私でも素直に嬉しさを感じます。

ところで、研修の冒頭に「質問は『旬の質問』で」と呼びかけたら、いきなりある受講者から「アドラー心理学はどうしてこんなに人気が出ているのですか?」という質問が出ました。

私は「みんなと同じでなければならない」という同調圧力と「みんなに好かれたい/ 嫌われたくない」という承認欲求/失愛恐怖の他者軸の生き方と決別して、「人は一人ひとりユニーク」であっていいという自分軸の回復が現代の日本で問われていて、アドラー心理学がそのための道筋を示しているという回答をしました。

ところで、心理学者(新フロイト派)のエーリッヒ・フロムが集団に同調することについて『愛するということ』(鈴木 晶訳、紀伊国屋書店)の第2章「愛の理論」にこんなことを書いています。

愛するということ
Erich Fromm,鈴木 晶
紀伊國屋書店

 現代の西洋社会でも、孤立感を克服するもっとも一般的な方法は、集団に同調することである。
集団に同調することによって、個人の自我はほとんど消え、集団の一員になることが目的となる

フロムは続いて、集団に同調するのは孤立したくないという欲求の強さによるものだとしつつ、こんなことを書いています(傍線 岩井)。

しばしば、「集団に同調しないことの恐怖は、同調しないと実際に危ない目に遭うかもしれないという恐怖なのだ」ともっともらしく説明される。
だが実際には、すくなくとも西洋の民主主義社会では、人びとは強制されて同調しているのではなく、みずから欲して同調しているのである

フロムの言葉に忠実であるならば、同調圧力に屈している人は、周囲からの強制によるものでなく、自分自身で欲して同調していることになります。

まさに他人軸を自分で選んだ生き方をしていることになりますね。

取り戻そう自分軸!
アドラー心理学は役に立ちますよ。

<お目休めコーナー>6月の花(28)

 

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