アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

研修講師のTKさんからお聞きした彼女の配偶者(「Kさん」とします)の体験。

Kさんは東京大学の大学院の修士課程を修了し、某化学会社に勤めたとき、「これからは人間を相手にしたい」と、ホテルマンに転進を志しました。

ところが、本気度を疑われたのか、簡単に採用ままならず、派遣社員として一流ホテルの「ウェイター」からホテルマンのキャリアを出発させようとしていました。

そんなある日、大企業の社長夫妻が5歳の孫を伴い、そのホテルに食事をしにやってきました。

慣れないウェイターのKさん、緊張したのか、5歳の子どもの頭の上に水をこぼしてしまいました。

「ああ、これでホテルマンの夢消滅」と思い、氷ついていたとき、社長夫人がさりげなく声をかけました。

「水も滴(したた)るいい男!」

子どもの着替えを終えてからレストランのマネジャーに社長夫人は言いました。

「このことであの青年を叱ったりしないでね。失敗は誰にでもあるものです」

社長夫人のとっさのひとこと、その後のフォローによって、このウェイターは命拾い。やがてKさんは、正社員になり、若くしてそのホテルの部長になりました。


<お目休めコーナー> 通勤途上の花③



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