アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

今日も夜の更新です。

看護学校の集中講義を終えて水戸のホテルで夜7時半からNHKの「クローズアップ現代―突然の暴力・抗うつ薬副作用」を観ていたら、番組にデイケアクリニックほっとステーション(〒060-0042札幌市中央区大通西5丁目昭和ビル2F、TEL:(011)233-5255) の長谷川直実先生(精神科医)が出ていたので、ビックリしました。

内容は、医師による抗うつ薬(SSRI)の安易な処方により制御不能な感じを持ち、コンビニ強盗に至ったAさん(女性)に対する医療鑑定のコメントでした。

長谷川直美先生は、このブログにも何度も登場し、ヒューマン・ギルドでもうつ病などの講座をご担当いただいている、札幌の大通公園メンタルクリニック院長、山田秀世先生(精神科医)の生活上、経営上のパートナーです。

お2人は、東京にいらっしゃったころ、ヒューマン・ギルドでベーシック・コース、SMILE、カウンセラー養成講座をご受講いただきました。

ところで、番組。ポイントは、次のようでした。

1.比較的副作用が少ないと言われている抗うつ薬(SSRI)が怒りと衝動性を抑えられない「攻撃性」を高める懸念があること

2.さらに医師の誤診もあり、双極性障害Ⅰ型(いわゆるそううつ病)にSSRIを使うことによって傷害事件を引き起こしたケースもあること

3.SSRIは、セロトニンに作用して不安・恐怖を低減させるものの、衝動性を高める懸念があること(杏林大学保健学部 田島治教授による)

4.SSRIなどの抗うつ薬に関しては、医師任せでなく製薬会社、病院・診療所などを含めた全員参加の情報ループが必要であること(科学ジャーナリストの小出五郎氏による)

5.うつ病の治療に抗うつ薬だけに頼っている場合の1年後の再発率が44%であるのに対して、心理療法も併用した場合27%であること

6.個人の判断で抗うつ薬の服薬を中止するのは、極めて危険であること


ところで、「抗鬱薬服用による攻撃的反応に関する厚労省が副作用調査」 については、2009.3.7 01:20 msn産経ニュース が参考になります。


<お目休めコーナー>上野駅の花①



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