関西思い出旅日記

きまぐれ旅の徒然です
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石道寺

2017年12月06日 | 日記

今回は井上靖の「星と祭」に出てくる石道寺までです。

雑駁ですが星と祭は、子供を琵琶湖で亡くし、悲しみに暮れる父親の生きざまを描いていますが、途中十一面観音にすがるようになります。この小説では、十一面観音を亡くなった娘にみたてています。

 

京都奈良の仏像は仏教美術品とすれば、湖北一帯の十一面観音像は明らかに信仰の対象と見る事ができそうです。

 

井上靖の小説には、鑑真和尚の生涯を描いた「天平の甍」などもあり、この辺りの題材は得意なところでしょうか。

 

さて、石道寺へは、まず高月から隣の木之本に向かいます。

高月の駅で切符を買ってから気づいたのですが、少し遠いですが高月からも石道寺へ行けます。

切符も買った事なので、そのまま木之本へ。

石道寺へはバスもあるようですが、1時間に1本くらいと聞いてましたので、まずはタクシー乗り場へ。

 

ところが、タクシー乗り場には、待ちのタクシーはいません。

小さな町なので、必要なら電話で呼び出すようで、待合のところに電話番号が書かれたありました。

待ち時間はそれほどでもありません。連絡してからほぼ10分くらいで来るようです。

 

滋賀湖北ではあまり紅葉を目にしませんが、石道寺、鶏足寺辺りはどうやら唯一の名所らしきところのようで、この時期には紅葉散策協力として200円を徴収していました。

 

石道寺は真言宗のお寺のようですが、お寺というよりはやはりお堂といった方がピンとくる、小さな小さなお寺です。

 

本尊の十一面観音立像はとても穏やかな顔つきで、唇にほんのりと紅が残っています。

衣にも彩色残っていますが、作られた当初を想像すると相当綺麗な観音様のようです。

 

丈は173cmで、右足親指キュッと上がっているのがとても印象的です。

 

やはり、井上靖の小説を読んで拝観に来る方も少なくないようですが、白州正子の「かくれ里」にも書かれており、滋賀の隠れた名刹なのかも知れません。


目的地高月まで

2017年12月05日 | 日記

前回は京都まで、今回は京都から快速電車で滋賀県長浜市高月まで参ります。

昨年は、中部空港から新幹線で米原まできましたので、琵琶湖沿線を通るのは初めてですが、車窓からしっかりと琵琶湖が見えるところはありません。

 

京都を出発、山科、滋賀の石山と通過し、瀬田に入る頃になると、琵琶湖線の名の通り、琵琶湖がチライホラリと見え隠れします。

 

私は進行方向の左座席に座りましたので、瀬田大橋、唐橋は右手になるので見る事ができませんでした。

湖に架かる鉄橋が見えるだけ・・・

 

滋賀にも草津があります。

草津ですが、京都泉涌寺の会館で一度草津の方と同席した事がありましたが、群馬の草津といつも間違えられるとボヤいてましたが、何となく納得できるお話です。

 

車窓から眺めていると、この辺りは稲作が主なのでしょうか?

水田が多く見られます。

北海道ではあまり知られていませんが、稲作となると有名な近江米という事になりましょうか。銘柄は確かこしひかりだったと思いますが。

 

守山から野洲、近江八幡と進んでいきますが、京都への通勤圏内は一応野洲まででしょうか?

 

近江八幡周辺も稲作、畑作でしょうか、農地が広がります。

車窓から遠くに豊臣秀次が天守を築いたといわれる八幡山を見る事ができます。

 

NHK大河ドラマ、井伊家ゆかりの彦根を通過するとほどなく石田三成の佐和山城址が見えてきます。

この辺りにあると、さすがに古戦場の思いが湧いてきますね。

 

電車は米原で車両が切り離され米原止まりと、引き続き北陸本線に向かう車両とに切り離されます。

私どもは高月ですから、北陸本線へと切り替わります。

米原は新幹線の停車駅、丁度新幹線とすれ違いました。

 

 

米原を出ると高月も近くなります。

昨年は12月の1週でしたが、とても暖かかったのですが、今年は11月というのに伊吹山が冠雪しています。

 

琵琶湖西岸の比良山系の山々に冠雪がみられ、寒さちょっと心配といったところです。

 

長浜からは珍しい駅名が続きます。

虎姫は、日本で一つしかない虎のつく駅名だそうで、阪神の優勝祈願とかにファンがくるそうです。

 

そして河毛、駅名の名板を見ていただく分かりますが、次が目的地高月です。

札幌を出てから9時間です。

長いですね。

まず、初日は旅行日でつぶれです。

 


特急の指定席券、車内では、もう買えない

2017年12月04日 | 日記

京都の紅葉状況も前回までで、ここからが今回の旅日記の本番となります。

北海道から関西方面へは、本数がありそうでないのが飛行機です。

沢山の本数がありそうですが、降りる空港と時間を勘案すると意外と本数が限られます。

伊丹空港への便は早朝と最終だけと、なかなか使いづらいところがあります。

そこで、関空経由となりますが、いつも関空着は13:00頃になります。

バスを利用する事も考えられますが、時間的な事を考えるとやはり鉄道での移動となります。

すると、京都までの特急はるかは13:16分発で余裕のない時間となります。

駐機場から関空駅までの時間も意外とかかります。とても関空駅で自動発券機でチケットを購入する時間はありません。

 

そこで、車内でチケットを購入する事になります。

改札で車内購入用の券を頂戴し、ホームへ向かうわけですが、最近はC国の観光客が多くギリギリの時間ではとてもとても自由席は空いていません。

 

数年前までは、この時間配分でも自由席で十分座れて行けたのですが、最近はちょっと事情が変わってきたようです。

 

ところが今回は、さらに変わったことを経験しました。

以前は、指定席も移動条件で車内発券してくれましたが、今回はそれもできないとの事でした。

以前までは、発券していましたよと話しましたが、車掌の裁量権が変わり出来ないとの事でした。

 

ところが、車掌がグリーン席だと発券出来ると言い出しました。

指定席でも裁量権がないのに、なんでグリーンの裁量権だけを持つのか非常に違和感を覚えましたが、京都までのグリーン料金のそれほどでもなく、立ちんぼもどうかと、ここは癪ですがグリーンで参りました。

 

ちなみに指定席は、京都までガラガラの状態でした。

なんともはや・・・・

 

さて、今回の目的地は滋賀の高月です。

京都で東海道線に乗り換えます。どうもこの路線は俗称琵琶湖線と呼んでいるようで、京都駅の案内アナウンスのそのようにされていました。


正伝永源院

2017年12月03日 | 日記

旅の途中ですが、お立ち寄りのご挨拶代わりの京都タワーと、今年も飾られていましたJR京都駅のX’masツリーです。

さて、長年京都通いをしていますが、定宿のすぐ近くに建仁寺があります。

栄西禅師が開山とされていますので、一応お茶の発祥のお寺とされています。

この建仁寺の塔頭に、正伝永源院というお寺があります。

 

茶人としての織田有楽斎が作ったとされる茶室「如庵」がある事で、名は知っていましたが、何度もそばを通っていますが、いまだ拝観をしたことがありませんでした。

と、いうよりは、拝観ができなかったお寺だったと思っているのですが、この度特別拝観のポスターを目にしましたので、足を運んできました。

 

2015年に文化財指定をされたお寺だったと思いますので、この文化財指定を機に拝観ができるようになったのでしょうか?

それとも私の記憶違いか??

 

お寺は、正伝菴、永源院の二つのお寺が一つになったもののようです。

明治の廃仏毀釈で廃寺になった経緯を持つようですが、細川家の菩提寺です。

 

そのため、本堂には元総理大臣であった細川護熙氏が描かれた襖絵が収められています。

この時期には、秋と冬の襖絵がおかれていました。

 

春には、きっと春、夏の襖絵になるのでしょう。

 

本堂奥から眺める額縁の庭がきれいなお寺です。