いたちゃんの『なるほど通信』

函館市議会議員・板倉一幸が市政とまちの「なるほど」をお伝えしていきます。

250キロ!!!

2012-04-30 23:34:14 | Weblog
 全道議長会の定期総会で士別市にお邪魔しましたことは、先日お伝えしましたが、研修会と翌日の視察のことは改めてお伝えすることにしていましたので、その感動も含めてお伝えしたいと思います。
 研修会では、士別市にある、トヨタ自動車(株)士別試験場の責任者である士別車両実験部長の中村吏孝(ふみたか)さんが、同試験場の概要や取り組みについて講演しました。同試験場は、面積が930ha、札幌ドーム180個分あり、一周10㎞の周回路をもっています。この試験場は、積雪寒冷地が条件で、寒冷地周回路、着氷周回路、氷上実験路や、外国の道路を再現しての運転・乗り心地などの実験も行われています。
 実際に翌日の午前中、視察させていただきました。士別市内の中心から車で30分ほど離れたところにありますが、写真のとおり周辺はまだまだ雪の中です。試験場内は、企業秘密もありカメラも携帯電話も持ち込み禁止なので、バスの中から試験場を撮ったので、あまり分かりやすい写真ではないと思いますがご容赦下さい。
 試験場内のいろいろなコースを車の中から見せていただきましたが、圧巻だったのは実際に3人1組で、1周10㎞の第1周回路を200㎞を超えるスピードで疾走する車に乗せてもらったことです。車は排気量5000cc、423ps、800万円のレクサスISFで、運転はもちろん試験場のS級ドライバー、乗車する私たちもヘルメット着用です。
 周回路の直線では210㎞を超えるスピードで、45度のバンクも高速で難なく走破していきます。250㎞(!)で走行できるそうです。自分たちは日常では経験できませんから、車好きには堪えられない感動の時間(といっても、1周10㎞を3分ほどで走り抜けます)でした。
 ドイツのアウトバーンなど、外国ではこうしたスピードが必要でしょうから、こうした高速実験も毎日のように繰り返されているのでしょう。車の限界性も確認されなければなりませんし、気象条件の違いへの対応や悪路への対応なども実験しなければなりません。
 こうして私たちのもとに届くあいだに、数多くの実験が行われ、安全が確認されていることを知りましたが、最後はそれを運転する人間の意識や知識、技術、そしてなによりもマナー(単なる礼儀という意味ではなく、危険なものを操っているという認識や自分の限界を知るという勇気も含めて)に掛かってくるということなんですね。
 歩行者の群れに突っ込んだ乗用車の事件や高速ツアーバスの事故が証明しています。車を運転するということは、人の命を奪う可能性があるのですから、運転免許の取得も更新も、もっと厳しくしてもよいのではないでしょうか。
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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2012-05-01 22:30:23
車は走る凶器です。と言う言葉が昔ありました。
月日が経って車を造る側は安全性向上の為に叡知を使い公共の力は法整備や啓蒙活動に力をいれて、共存世界を構築しました。
でもその叡知や社会整備を使う人々がいかなる生かし方をするかが、今、問い掛けられているのでしょうか。
極寒の地で日夜命を掛けて車に立ち向かっている皆さんにエールを贈りたいと思います。
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