会報いしかり
第101号(平成30年7月1日)
いしかり手打ちそば同好会 初版発行:平成20年9月13日
コラム 〒061-3202 石狩市花川南2条6丁目256 URL:http:blog.goo.ne.jp/it sobo
今号は、佐藤昭相談役からの寄稿
“水の話”です。
軟水と硬水は硬度によって分類される。
mネラルウォーターなど飲料水でよく【軟水】や【硬水】といったことを見聞きすることがあると思いますが、この軟水と硬水の
違いをご存知でしょうか?
飲料水に限らず生活用水も含めて、水の分類の一つとして軟水と硬水というものに分けられるのですが、その基準となる
のが、水1リットル中に含まれている「カルシウムイオン」と「マグネシウムイオン」の量を表す【硬度】と呼ばれるもので、
この硬度が低い水を【軟水】、高い水を【硬水】というように分類しているわけです。
硬度による分類基準をわかりやすく簡単に述べると、
【軟水】カルシウムとマグネシウムの含有量が比較的に少ない水
【硬水】カルシウムとマグネシウムの含有量が比較的に多い水
ちなみに、日本の水は沖縄の一部の地域などを除けば通常、ほとんどが硬度が100㎎/L未満という軟水であるのに対し、
ヨーロッパの水は硬度が高い傾向にあるといわれています。
○ 硬水と軟水の特徴による違い
硬水と軟水を分類する上での定義というものを述べてきましたが、ここではそれぞれの特徴による違いを簡単に掲載しておきます。
【軟水】
・ 口当たりが柔らかく、さっぱりしていている
・ 緑茶を入れる際に色や風味が出やすい
・ 旨み成分を引き出しやすいなど、煮炊きの多い日本料理に適している
・ 石けんや洗剤が泡立ちやすい
【硬水】
・ のどごしが硬いが、しっかりした飲みごたえを感じる
・ 緑茶を入れる際に色や風味が出にくい
・ 肉を煮るときなどにアクが出やすいですが、和風料理にはあまり適さない
・ 石けんや洗剤が泡立ちにくい
自宅で手打ちそばを行っている方は、自分なりのこだわり素材を使用して楽しんでいるのではないでしょうか。
そば粉をこねる作業や麺を茹でる作業、そして冷水で締める作業など、そば作りには水は欠かせません。
美味しいそばを「打つ・茹でる・締める」ためにも、水の種類を覚えることは大切です。
カルシウム・マグネシウムの量が100㎎未満を軟水、100㎎以上が硬水と呼ばれています。
しかし、この基準は日本のもので、軟水・硬水の基準はそれぞれの国で異なります。
硬水はカルシウムが多く含まれているので、重くしっかりした飲み口で、軟水はなめらかでまろやかな飲み口が特徴的です。
○ そばに適した水とは
国産そば粉に適している水は、やはり硬水よりも軟水です。超粗挽きそば粉や御膳粉など、繋げるのが難しいそば粉は、
超軟水かアルカリイオン水を使うと浸透性がよいので、繋がりやすくなります。
日本でも硬水が出る水道水を使用している地域がありますが、硬水でも沸騰させればカルシウムとマグネシウムが
減少するので軟水に変化させることが可能です。ちなみに、そばと同じ麺類でも、
硬水が多いイタリアで生まれたパスタは、硬水で調理したほうが美味しいようです。
◦日本の水のpH
水といっても、世界中の水が同じ水ではありません。水には、酸性・アルカリ性などがあり、
その強さを表すのに、pH(ピーエッチと読む)と呼ばれる0~14までの数値で表されます。
0~14までなので、7が真ん中で、それを中性と呼んでいます。
pH=7と書きますので、pHの値に単位はありません。pH=7より数値が小さいほど酸性が強くなり、
pH=7より数値が大きいほどアルカリ性が強くなります。自然の水はpH=5~9あたりなので、
日本の水道水はpH=7あたりで調整されています。
○ 日本の水は軟水
水には、カルシウムやマグネシウムの金属イオン含有量によって、硬水(こうすい)や
軟水(なんすい)と呼ばれる分類があります。
硬度120ml以上の水は硬水
硬度120ml未満の水は軟水
日本の水は、硬度80前後の軟水であるとされているので、軟水から中軟水に分類されます。
しかしこの硬度も地域によってバラバラです。住んでいる地域や都道府県によって硬度がバラバラなのです。
○ 水道水の塩素濃度
水道は浄水場から自宅の蛇口まで水道管によって運ばれてきます。
塩素は浄水場で注入されますが、水道管を通ってくる間に、塩素が蒸発して薄くなってしまいます。
塩素が入っていないと雑菌などが繁殖してしまうため、一定の水準に保つために、途中で塩素を注入しています。
塩素は安心して水が飲めるように注入されていますが、一方で、塩素そのものは猛毒です。
水道水では0.1ppm以上とされていますが、上限はありません。
目安は1.0ppmらしいのですが、これも、浄水場の周辺と遠く、また、地域によってポリシーが異なるので濃度が異なります。
○ 水といってもいろいろある
単に水といっても、様々な指数があり、よくわかりません。住んでいる地域、家についている蛇口から出てくる水は、
なんの疑いもなく飲み、風呂水として浸かります。
飲み水は買ってくるなどすることはできますが、水道を選ぶことはできません。水道を選ぶのであれば、
住む地域を変えることです。もしくは、水道から出てくる水を工夫して住むということですね。
水道水について、いろいろ学んで、快適な生活を送りましょう。
○ 石狩市民手打ちそば打ち教室
(全麺協認証そば打ち道場事業)開催
6月2日(土)午後より第1回石狩市民手打ちそば教室が石狩市公民館で実施されました。
受講者は石狩市広報誌による募集にて10名応募があり、当日は6名の参加者で実施しました。
この教室は9月を除く6月から12月までの第1土曜日に実施しています。
5月1日付けで全麺協の認証を受けたそば打ち道場の事業として、藤田会長が運営責任者、
指導スタッフは10名で構成されております。
受講者は「今年は自分で年越しそばを打とう」を合言葉に意欲的に取り組んでいます。
次回は7月7日、お手伝いをお願いします。(事業部長 増井)
○ 7月、8月の当番
7月:作業班は2班、受付・デモ打ちは3班
8月:作業班は3班、受付・デモ打ちは4班
平成30年9月までの事業予定
当会の事業にはお手伝いをお願いします。
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