会報いしかり
第131号(令和 4年 11月27日)
いしかり手打ちそば同好会 初版発行:平成20年9月13日
〒061-3202 石狩市花川南2条6丁目256
URL:http:blog.goo.ne.jp/it sobo
全麺協そば道四段位認定会を終えて
4月に初・二段位認定会、9月の四段位技術研修会、10月開催した四段位認定会と今年の当会が係わった認定会は無事に終了しました。
開催にあたりご協力いただきました当会会員に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
10月8日、9日の四段位は、67名が受験され当会からは6名、分けいしかりからは2名受験されました。
全員合格とはなりませんでしたが、好成績で合格されました。おめでとうございます。
全麺協ニュースフラッシュ№22では、石狩認定会の合格率は76.1%、茨城認定会は53.4%となっていることから、
北海道の技術レベルは高く、当会では特訓の成果が表れているものと思われます。
■田村 義治
自分には四段位はとても手に負えない高みの段位だナと思っていた。挑戦の誘いを受けたが、技術の未熟さと体力的なことから断った。
ところが今年は石狩で四段位の認定会が開催されると聞き、挑戦してみようかと思ったのが悪戦苦闘の始まりだった。
それまでの基本がズサンであったことが露呈したのだ。水回しから切りまで基本から出直し。
適正加水の見極め、麺体のツヤ、各工程の形や大きさ、均等な厚さの精度、切り揃いの均一性など、いずれの項目も難題を抱えてのスタートだった。
打つたびにできの悪さをみて才能ナシと自戒するばかりであった。
夫婦で四段位に挑戦していたが、先輩たちの様子を見聞きしていると、どうも家内の方が一日の長があるように思われた。
認定会が迫るにつれて私が不合格になった時を想像して、夫の立場が微妙に危うくなるナ?と少々危機感を覚えた。こりゃまずい。
気合が入っていった。認定会当日、会場入りして同好会の皆さんがたくさん居られホッとした。
背後に皆さんの温かい視線を全身に受け気持ち良く打てた。ホームグランドでの挑戦は正解であった。
会長はじめ指導陣の温かい叱咤激励により、ようやく四段位に認定されたことを心から感謝いたします。
最後に「こね鉢は忘れず元に戻すように!」段位に挑戦する皆様へ。
■田村 美知子
気が付くと季節が変わっていました。街路樹は、いつの間にか黄色に色づき、紅く染まった葉も、ちらほら目に入ります。
一年半前、四段位受験をめざしてそば打ちに明け暮れていた頃、もう少しで四十分以内に打ち終われるかと思った矢先、
小論文等書類審査不合格の通知を受取りました。特訓の第一回が終了した時で本当にショックでした。
再度のチャレンジが始まり、先輩達からもたくさんのアドバイスをいただきながら、練習に集中しました。
「まずは一トン打ってから!」というそば打ちスタンプの言葉通り、とにかく、数多く練習することの大切さを意識し、
できる限り時間を作りました。練習場所は台所です。七畳あまりの台所全部を使って、一回ごとに延し板をテーブルの上に持ち出して打ちました。
今回は主人も一緒の受験でしたので、打つ時間や順番は話し合いながら決めました。
後半一ヵ月前に迫った日々は、主人と私が交互にタイムを計り、互いの問題点を指摘し、
矯正するよう努めましたが、私は最後まで不安でいっぱいでした。
先輩たちからは、特訓や様々な機会を通して、厳しく、温かいアドバイスをいただきました。
認定会当日も大切なワンポイントアドバイスをいただき、お陰様で落ち着いて打ち終えることができました。
私たちの同好会には、本当に素晴らしい先輩たちが数多くいらっしゃると思います。
これからも沢山の教えをいただきながら、そばを打つ楽しさも十分に味わっていきたいと願っています。
応援して下さった皆様、本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。
■林 昌子
藤田会長、教務部長はじめ指導員の皆様方、又お仲間の皆さまご指導、応援本当にありがとうございました。
お陰様で成就することができました。
粗挽き粉の壁は厚く手強かった。挑戦始めた頃は穴が開き、破れの連続でした。繋ぎ粉を増量したり、
並粉を混ぜての練習を重ねていました。上段位の先輩はきれいに延して行くのを見せてもらってもその極意はつかめません。
「水回し」「延し」に原因ありと言われ、練習を積み何とか穴が開かなくなるころには、特訓が始まり、時間の壁が立ちふさがりました。
丸出しにしても形、大きさを求めると時間がかかる。切も揃わない、出来ないことだらけで特訓が終わり、
後は自主練のみになった時、出来るだけのことをやろう!と弱点の「切り」「延し」の見直しにパートの時間を割き練習しました。
当日は失敗がいくつもありましたが、「合格」を頂きとても嬉しいです。実力の程はまだまだ未熟者ではありますが、
引き続きよろしくお願いいたします。これからは楽しく、美味しいそばを目指して打ってゆきます。
■木村 泰夫
藤田会長、居上教務部長はじめご指導いただきました皆様誠にありがとうございました。
今回は〇藤〇臣の真似をして練習した都度ノートに状況を記録していきました。
今一度その記録を読み返しますと、初めての粗挽き粉で水回しの方法が良く解らず紙粘土のような状態で破棄が続きました。
なんだこの粉は、「何と難しい粉なんだ」が率直な感想でした。
私の心の声が「失敗した四段にチャレンジするべきではなかった」とつぶやきましたが、
特訓が始まりご指導いただきました皆様のおかげで何とか切りまで行きつき、後は延し、生舟の入れ方、
そして制限時間など多くの問題が残っておりましたが、最後の最後にやっとクリア?でき、
己を奮い立たせ本番の日を迎えることができました。今後とも美味しい蕎麦を打てるように精進して参ります。
■ 冨田 樹
夏場の3ヶ月間、藤田会長、居上部長をはじめ皆様のご指導ありがとうございました。
ホーム(石狩)での開催とあってプレッシャーのかかる中、当日皆さまからの温かい応援により神風が吹き、合格することができました。
「ローマは一日にして成らず」を座右の銘として今後も研鑽を積み重ね、皆様と楽しく活動して参りたいと思います。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
速報! 五段位、三段位
五段位の認定会は令和4年11月12日、13日仙台市で開かれ当会からは志摩辰也さん、居上栄さんが挑戦され見事合格されました。
三段位は11月20日幌加内町で開催、当会からは辻喜代勝さん、藤井哲夫さん、青木耕一さんが見事合格されました。
両段位とも全員合格、次号にて5氏のコメントを掲載します。これで、今年の段位認定会は終了です。
段位認定に挑戦されました皆さま、これまで特訓などに係わった皆さまに心から敬意を表します。
来年も好成績になりますようよろしくお願いいたします。合格おめでとうございます。