会報いしかり
第122号(令和3年1月31日)
いしかり手打ちそば同好会 初版発行:平成20年9月13日
〒061-3202 石狩市花川南2条6丁目256
URL:http:blog.goo.ne.jp/it sobo
「令和3年の新年を迎えて」 藤田 宜且
新年あけましておめでとうございます。
昨年は新型コロナウイルスに振り回され、大変な年でした。
皆さんは、年越しそば打ちは如何でしたか。
私の年末は、身体の故障もなく27日から30日の4日間外出もせず、注文を受けたそば打ち三昧でした。
やはり、打ち続けると従来のそば打ち感覚が戻り、身体が反応して来ました。
昨年からの外出自粛規制があり、正月慣例の初詣も止め、
外出もせずに家に閉じこもって、寝正月で過ごしました。
皆さんも外出自粛を守っていましたか。
只、救われるのは、私たちの同好会から新型コロナの感染者が出なかったことがとても嬉しいです。
昨年は、公民館祭り、文化祭、そして各町内会でのそば会食会も全部中止なり、
同好会の収入が上がらず、わずか秋口に町内からのパック詰めそばの注文のみの状態でした。
今年は、3月20日~21日に三段位認定会の開催、そして4月24日には
初段位・二段位認定会の開催を計画していますので、ご協力をお願いします。
尚、教務部では認定会受験者の特別訓練を1月から公民館実習室にて行う予定です。
皆様も新型コロナウイルス感染に充分な注意をしていただき、
二つの認定会を消化できるよう体調を整えていて下さい。
このご時世ですので、会員交流が難しいとは思いますが、今年も元気でそば打ちを楽しみ、
そして旨いおそばを打てるように腕を磨きましょう!
今年も宜しくお願いします。
※ 2月の例会は中止となりますが、認定会の受験者の特訓については
1月11日~3月19日の主に土・日・月曜日(午前9時~午後1時)に石狩公民館で実施することにしました。
「秋 色 宜 人」 吉岡 鉄史郎
小春日和というのには少し早い9月下旬の一日。
次女の提案で、長女と二人の孫、我が女房殿を乗せて小樽・蘭島へ足を伸ばした。
高速から見る景色は、真っ青な空の色と海の色、山々の緑が素晴らしい調和を見せてくれている。
車窓を全て解放し、涼やかな風と空気を車内一杯に膨らませる。
秋色の深まった我が頭髪の間を、気持ちの良い風が通り抜けてゆく。
普段は気にするのに、今日は気にならないほど気持ちがいい。
小樽で高速を降り、余市方面へとR5をひた走る。この道を走るのは5年振りだ。
忍路トンネルのところどころから眺めることができた景色はコンクリで塞がれ、
工事中であった塩谷トンネルは新しいトンネルへと変貌を遂げていた。
自宅を出てから1時間半、蘭島市街に入ったところでコンビニに寄り、店員に場所を尋ねる。
蘭島トンネル手前の道を左折したところだと教えてくれる。トンネルが近づくにつれ、道が見えてきた。
が、思わず、” えっ、ここ?” と声をだしてしまった。草むらを分け入って作られたような狭い道。
対向車が来るとすれ違うことさえできない農道のような狭い道。
左折するとすぐに駐車場がある。これも狭い。既に5台ほどが駐車していたが、
あと5台も駐車すればすぐに満車になるだろう。果たして、
このようなところにご利益があるといわれる神社があるのだろうか。
車を降り、赤茶けた土を踏みしめ、しばらく歩いてゆくと既に7人ほどが列を作っていた。
付くようにして並ぶ。その先に朱塗られた小さな鳥居と、
「金吾龍神社」の看板が山野の木々に埋もれるように立っている。
今日は金吾龍神社の例大祭だ。待つこと15分。11時を待って列が動き出した。
鳥居をくぐったところから少し登りになっており、ブロックを埋めて造った階段が
お社(やしろ)へと導くようにつながっている。傾斜がきつい。
歩き始めて10分も経っていないのに、もう膝が笑ってきた。年なのか。
30代40代の頃は、羊蹄登山、旭岳~黒岳・札幌岳~空沼岳といった山々を縦走した自分だが。
あとどのくらい歩けば…とぼやき始めた頃、急に辺りが開けた。
開けたといっても平坦ではなく、どちらかというと全体が緩やかな斜面といった感じだ。
宮司と三人の巫女が待っていて、次々と登ってくる参列者それぞれに声を掛けている。
息を整えたところで、顔を上げる。古びた小さな「お社」が、
静寂を支配するように堂々と建っている。27人の参拝者は、
誰一人声を発することなく宮司の次の声を待っている。
そして、静寂を破ることなく、静かに宮司の祝詞が始まった。
神社の参拝は、普通、二礼二拍手一礼だがここは三礼三拍手だ。
祝詞が終わり、宮司の声とともに三礼三拍手。揃った拍手が小気味よく鎮守の森に響く。
祝詞は15分ほどで終わった。しかし、誰一人として踵を返そうとする者はいない。
奇跡の神業といわれる古神道のうちの「神癒の業(しんゆのわざ)」を体験するために待っているのだ。
この神業は、お社の中(奥宮)に入って授(う)くるものらしい。
私達家族も(少し高かったが)初穂料を収め、2グループとして中に入る。
中は薄暗く狭い。6~7人も入れば満室といった具合だ。
奥宮での儀式は別の神官が行なう。神業に対する説明があり、祝詞をささげた後、
神官の言葉に従い背筋を伸ばし、ご神体と向き合い、手を合わせ目を瞑る。こうすることで、
龍神様が胸から身体の中に入り、身体を浄化してくれるという。
神官の祝詞が続くうちはこの姿勢で瞑想する。10分も過ぎたであろうか
、神官から手を合わせたまま深く頭を下げるようにいわれる。
この姿勢は、龍神様が頭から脳に入り願い事が叶うという。
当然のことながら、自分の願うことは三つ。今以上にそばの技術が向上すること、
主宰するそばの会が盛会に繁栄すること、あとの一つはここでは書かないことにする。
成就した暁には改めて会報の中で報告しようと思う。
神癒の業を体験したあとは、宮司手ずから書いたという「御朱印」と「お守り」をいただいて全てが終了。
2時間程度の秋季例大祭であったが、何かほっこりした気分で帰路に就いた。
同乗していた家族は何も言わなかったが、自分と同じではなかったかと思う。
室内ミラーから後部座席を見ると、二人の孫は深い眠りに落ちていた。
※「秋色宜人」=秋の穏やかな気候が気持ちよい.秋の景色は人を楽しくさせる。
※ 皆さんからの寄稿をお待ちしています。テーマは問いません。
トピックス
1月24日に今年初の役員会を開きコロナ禍での当会活動について
協議しましたので報告します。
〇 2月例会の中止について
1月の例会を中止とする事を皆さんに連絡していたところですが、
北海道の集中対策期間が2月15日まで延長したこと、
医療体制もひっ迫していることなどから2月例会を中止することにしました。
なお、3月の例会については、今後の状況を見て再度判断する事と致しました。
〇 定期総会について
定期総会は2月に開催することとなっていますが、
今年度はコロナ禍での開催は難しいとの判断から書面で行うことにしました。
2月に議題を郵送し、質問・意見についてはLINEなどで受け付け、
再開後の例会で報告します。ご理解お願いします。
〇 そば粉の販売について
そば粉、つなぎ、打ち粉の販売を行います。
必要の方は、2月9日(火)まで佐々木資材部長に電話等で連絡願います。
引き渡しは、2月13日(土)午前10時~正午に「いしかり工房」(花川南4条2)です。
〇 初・二段位認定会について
昨年中止しました初・二段位の認定会は、4月24日(土)の開催予定です。
〇 公民館まつりについて
例年、3月に行われていました『公民館祭り』は、
公民館より『昨年に続き中止』とする旨の通知がありましたのでお知らせ致します。
当会としては年間の事業の中でも大きな収入源ですが耐えるしかない状況となります。
〇 ZEN麺ライセンス(単位取得制度)
「全麺協SOBAMEISTER」として認証するZEN麺ライセンス(そば手帳)の申請は
3月に行いますので、ポイントが100、200、300,500、1000単位に達している方は
、次回例会時に小椋までに提出してください。
〇 いしかりそば工房
「いしかり工房」の利用については、志摩事業部長まで申し込みください(300円/日・人)。
以上