会報いしかり
第131号(令和 5年 1月14日)
いしかり手打ちそば同好会 初版発行:平成20年9月13日
〒061-3202 石狩市花川南2条6丁目256
URL:http:blog.goo.ne.jp/it sobo
2023年
あけましておめでとうございます
2023年が明けました。昨年後半からコロナウイルス対策が次の段階に入ったとする
「ウィズコロナ」という言葉が使われるようになりました。
これは、徐々に経済活動を再開させつつ、感染への警戒は怠らないよう気をつけて生活する
「自粛から自衛へ」という段階であるということを指しています。
なお、その次は治療法が確立し新型コロナウイルスを恐れる必要がなくなる段階の時期を「アフターコロナ」と言うようです。
さて、昨年の「いしかり手打ちそば同好会」は、4月に聖地“公民館”の引越しをはじめに、初・二段位認定会の開催、市民そば教室、四段位認定会、
サッポロさとらんどそば教室、蕎道塾、各町内会お土産そばなど盛りだくさんのイベントを開催してきました。
これら各イベントにご協力いただき心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
また、各段位認定会では当同好会は合格に好成績を残されました。
受験された皆様のご努力と教務部を中心とした熱心な指導の賜物の成果と考えております。
今年のイベントとしては、各そば教室や蕎道塾、大きなイベントとして4月に初・二段位の認定会、
11月にそば道北海道大会が予定されておりますので、会員皆様のご協力をお願いいたします。
私事で恐縮ですが、昨年体調不良で例会やイベントなどにご迷惑をおかけしました。
改めて “健康”についてはいろいろ考えさせられた一年となりました。会員の皆さんも日頃から健康に留意してそば打ちをしましょう。
そば打ちができることは健康だと思います。ワイワイ、ガヤガヤと楽しく打って、楽しく食べる。今年はうさぎ年ですので、
そば打ちも、皆さんそれぞれの願いも大きくジャンプアップできるよう、良い一年となること祈念して年頭のご挨拶いたします。
会長 藤田 宜且
全麺協そば道五段位に認定された感慨
志摩 辰也
1 この度五段位を認定され、嬉しさと皆様の祝いの言葉に大変喜んでおります。
私が五段位に認定されたのは、昨年の技能試験の反省が大きかったことにあると思います。
初めての学科試験や意見発表審査に重点を置いた私の対策に、盲点がありました。
それは、学科・意見発表は、総合点を超えましたが、技能審査で1.4足りなかったことから、
不合格になったこと、このことは、全体の認定のシステムが絶対条件として技能試験が必須項目であり、
90点以上取らないと総合点で合格点でも不合格になることです。
2 そこで、技能審査に認定されるためにどうすれば良いのかを考えました、
審査の基準は、「‥技能審査チェック項目」と「‥補足説明」です、
「項目の目的を確認し、減点が無く、風格のある所作」を目標に定めた、練習行いました。
3 練習は、自分の出来る事だけを何度行っていても、技術の向上はほとんどありません。
出来ない事、難しいことに挑戦し、10回行い9回の失敗に1回の成功ある時の成功例
、成功体験の積み重ねを辛抱強く続けることで、出来るようになります。
4 おそらく、私が出来ることは、皆さんが努力をすれば、出来ることです。
同じそば打ちを学んでいる者同士、切磋琢磨しながら、大いに楽しみながら共に挑戦して行きましょう。
皆様の応援に勇気をもらい認定されました、有難うございました。
仙台市秋保地区受験紀行
居上 栄
目的 第9そば道五段位認定本審査会受験
場所 仙台市秋保市民センターホール
日時 令和4年11月12日(土曜日)
午後1:10~1:50
この認定会は2日間にわたって開催される。受験者78名、6班に分かれて技能審査、意見発表審査が行われる。
私は2班ゼッケン⑳番、午後1:10 技能審査開始。そば粉は練習粉とほぼ同じであった。
新そばが使われておりそばの香りがうれしかった。
タイムが気になり練り込みをやや少なく終わらせる。
その後の工程で、麵体に粘りがなく、穴があいていたり、
一部裂けている箇所も出来てきた(不合格の文字が脳裏をかすめる)。
それでも時間内には終わらせることができた(39分45秒)。
技能審査終了後から、「今年も不合格か?いしかりへ帰れなくなった。」思い詰める時間が続く。
2日目
日時 令和4年11月13日(日曜日)
午前11:00~ 意見発表…
一人3分以内、書類等持込禁止(待ち時間にスタッフとの会話で、何も声が出なかった人がいたようです。)
順番が来てマイクの前に立つ。理事長はじめ各審査員を見ることができ、
時々メモをとっている様子も確認できた。手ごたえを感じる。
午後2:00 全ての審査終了
午後3:30~ 予定より遅れて閉会式始まる。
審査結果発表に入る(ゼッケン番号が呼ばれる)。
②番・➂番~⑧番(志摩さん)~⑲番・⑳番(キタ―)
2年かけての挑戦が終わった瞬間でもありました
。頭から何かス―とぬけていく感もあり、安堵感が自分を覆いはじめました。
この度の受験にあたり、藤田会長はじめ皆様のご指導、応援等有難うございました。
自分がそば打ちを始めてから根気よくご指導いただいた諸先輩の方々に、
少しは恩返しが出来たかと思います。『ありがとうございました』
「蕎麦道三段位受験」
藤井 哲夫
入会以来、2018年初段、翌年二段に合格させていただき、さあ三段というときに巷間、
中国武漢が発祥と言われるコロナ禍が勃発しました。コロナを正しく恐れ過ぎ、
三十年ぶりの入院手術明けもあって、2021年の三段受験を辞退しました。
今回は当時と比較にならない第8波といわれるパンデミック下で、150㎞離れた蕎麦の一大産地幌加内でアウェイ、
かつ後期高齢者入りの検定でした。この様な中、藤田会長、居上教務部長をはじめ多くの高段者や諸先輩から、
プライベートを犠牲にして指導をいただきました。
藤田会長には受験者全員の蕎麦包丁の研磨までしていただき、居上部長はご自身の五段検定があったのに
、藤田会長とともに移動日前日まで、直前対策をいただきました。
一緒に受検した仲間の辻さん、青木さんにも前泊した旅館での直前情報の交換や励ましで、力付けられました。
検定日が接近するのに時間内に収まらないこと多々あり、こんな筈ではなかったと焦るとともに、
平素5人の孫達には「努力は結果を裏切らない」と叱咤激励している祖父の立場もありました。
また「神仏は尊崇すれども頼らず」と実践してきたものの、最後は溺れる者は藁をも掴む心境で、嗤われるかも知れませんが、
通算103回の蕎麦打ちの合間を縫って、北海道神宮、石狩の南線神社、最後は検定地の幌加内神社まで参拝しました。
検定当日は「六曜」の「赤口」(しゃっこう/しゃっく)に当たり「火の元や刃物に注意すべき」とされ、
「仏滅」より避けられることが多い日でした。しかし「の」の午前11時から午後1時頃だけが吉であり、
それ以外は一日中「大凶」で、慶事はその時間帯が良いと知りました。
自分達の組は丁度その時間帯にあたるため「利は我にあり」と善意に解釈し、火は関係ないが、蕎麦包丁は刃物そのものであり、
「切り」は最注意行程と気を引き締めました。結果は、現地に派遣され検定会を束ねた全麺協道支部事務局長も兼ねる当会塚越局長と、
応援に駆け付けていただいた居上部長に勇気付けられ、合格者の末席を辛うじて汚すことが出来ました。
物心両面のご指導・ご支援いただいた全ての皆様に感謝するとともに、三段に相応しい品格と技量練磨に励み、
更に高みを目指すとともに、微力ですが会の発展に貢献したいと改めて決意しております。
三段位認定会(幌加内開催)を終えて
青木 耕一
幌加内町での認定会11月開催が決まりましたが、例年の幌加内町の積雪状況を考えると認定会参加を迷ってましたが
、藤井さん・辻さんも参加されるとの事で決談しました。合格レベルの技量が無い中、8月27日1回目の特訓から約3ヶ間練習に励んでまいりました。
特訓では、藤田会長・居上部長他指導員の皆様の指導のおかげで合格点にはギリギリでしたが合格することができました。
特訓・例会での諸先輩の「愛の言葉」をメモし復習しながら練習に励みましたが、思う様には打てません!
普段練習していなかった、自分を責め「反省」の日々でした!日が過ぎて行く中、焦りは募るばかりで、
10月中旬には腕の筋肉の炎症(蕎麦の打ちすぎではありません!)で整形外科に通院、先生からは痛みが取れるのは2ヶ月位掛かると言われましたが、
蕎麦を打っているときは痛みが無いので一安心でした。先生からも激励の言葉を頂きました。
認定会前日に幌加内町に3名にて宿泊し、少しのお酒を酌み交わし「40分で打ち終わる」を合言葉に当日会場に向かいました。
塚越事務局長・居上部長から激励の言葉を頂き、緊張も少しは取れたようでしたが、
開始の合図から終わりの合図まで何が何だか解らないうちに終わってました。
居上部長から「この麺は何だ!」のダメだしで、心は折れそうでした!自分の責任であり、帰路は反省ばかりが脳裏に浮かび落胆しながら帰宅しました。
16時40分に塚越事務局長からの電話(湯処花ゆづき駐車場で)、慰めの電話!
「頑張ったね、合格したよ」の言葉を頂き、涙がでそうになりました。
その後、お風呂に入り祝杯を、美味しいワインでした(安価)!
「最後に、同好会の皆様には大変お世話になりました。有難うございました。「美味しい蕎麦」作りに励みます。
三段位認定会を終えて
辻 喜代勝
教務部の皆さま、指導に当たってくれました皆様、皆様のお陰で三段位に合格することができました。
心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。
受験当日の朝宿泊した旅館で、石狩で四段位を受験された方から「石狩では細やかな気遣いを頂き、
お陰でリラックスして受験できました」という感謝の言葉をいただき受験に挑みました。
審査中は極度に緊張して、隣の藤井さん、向かいの青木さんの顔が全く見えていない状況でした。
審査が終わり先ほどの石狩で四段を受験された方から「合格」の言葉や塚越事務局長からOKのサインを頂きやっと我に返りました。
こんなに緊張したことは久しぶりで、合格の知らせを受けた時はこの上ない達成感、充実感など味わうことができました。
上位段を目指し精進して参りたいと考えておりますので、今後ともご指導をよろしくお願いいたします。