一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1966   第261回 岩戸句会 5月

2018年06月14日 | 岩戸句会

梅雨空や拡声器から尋ね人      炎火 

走り梅雨隈なく箱根八里かな 

   

黒砂に黒い穴ぼこ潮干狩       薪

忍術が書いてあります落し文

 

主もどる庭の金魚が騒ぎ出す     美部

潮干狩り瓦礫のシリアに続く瑠璃

 

潮干狩おむつの中も外も濡れ     海人

夏きざすテニスコートに白の映え

   

並び見しそれだけの事遠花火     洋子

来ぬ人を待つ愉しみの鯉幟

  

初夏や若きたなこに子の生まれ    稱子

囀りや一期一会の佳き宴

 

軽鴨の向う新居はビオトープ     歩智

殿様蛙羽織袴で登城

   

ツバメらは唾液と泥で巣をつくる   余白

琵琶の実が朝日に映える馬込かな

 

さえずりや仏細目に笑みたまふ    貞次

一爆の音のたしかな夏立てり

 

海霧ふかき船さらはれし如く消ゆ   佳津

発刊の俳句手にする五月かな  

 

薫風や術後給ふも縁かな       沙会

世界中離脱騒ぎや雨蛙 

 

空と海藍色の帯夏近し        鞠

夏近し空を独占鳶一羽  

 

潔ぎよし切子ガラスに心太      さくら

梅青しやたらに猫の出るテレビ  

 

老鶯や箱根神社の杜の中       イヨ

富士を背に芦の湖静か初夏の風  

 

やりとげた湖畔マラソン五月晴れ   貴美

 

へとへとにテニスして来しサングラス   雲水

山国に生れし男の潮干狩

キンシバイ(金糸梅)

  


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 1965   梅雨台風ボー... | トップ | 1967   梅雨空や拡声... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

岩戸句会」カテゴリの最新記事