一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1583   第229回 9月 岩戸句会

2015年10月01日 | 岩戸句会

友逝くや色なき風の中に立つ    章子

誰彼の安否気づかい秋に入る 

  

台風や枕正して又眠る       洋子 

秋彼岸しゃっきりしゃんの老女かな 

    

座右に置く歪で固い榠樝の実     薪

敬老日洗面台に孫の義歯  

 

どの家もコスモス群れる北信濃   豊春

秋の雷安保法案可決せし

     

雨上る此所を先途と法師蝉     炎火

赤とんぼニイタカヤマを昇りけり 

  

台風に足留めされし旅居かな    歩智

いちじくを裂けば火花の散るごとし

  

彼岸花街路植え込み抜いて咲く   余白

ビルとビル隙間に咲ける彼岸花

 

離れいて募るいとしさ夕月夜    稱子

友癒えよ祈る日課や秋ざくら

 

虫時雨野営テントを組み終えて   雲水

この海の遥か台風生まれけり

     

   


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