一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2268   第308回 4月 岩戸句会

2022年05月16日 | 岩戸句会

久かたの七尾の今朝の新樹道      凛

囀りやエリちゃんカズちゃんトモコちゃん

 

春眠や目覚めよ畑が待っている     洋子

秘めやかに山にとけこむ藤の花

 

光風や手から離れし赤風船       鯨児

今宵も雨ながめせしまの小町の忌   

 

薄氷に時流れゆく青き空        一煌

相模湾大きすぎたる春の月

 

ゾヨゾヨと覗いてるよな空豆の花    さくら

街並の朧々の小糠雨         

 

ミニスカの足の白さや春の果      豊春

目の前を過ぎる燕の白き腹 

 

寒戻る真白き峰と青空と        沙会

主なき家跡に散る桜かな       

 

ぶり返す寒さしのぐや中華そば     余白

街路樹と庭木の花の鑑賞会

 

こでまりや右へ左へ遊ぶ風       光子

れんげ草花かんむりのお姫様     

 

箱根山楚々としている豆桜       鞠

釈迦堂も摩崖仏にも花まつり     

 

夕ぐれて行く春慕う風の音       イヨ

常ならば山のあること春霞      

 

囀りや透き通った海に献茶       黄玉

東寺や夜桜心に光りけり    

 

クリームパンとろりと割れば春の果   薪 

二分の一カットキャベツの薹立ちぬ

 

ロキソニン腰に四枚山笑う       炎火 

往く春にハービーマンはいかが哉

  

海胆割って潮で洗ってスプーン     雲水

いつもの林道ふらふら歩き春惜しむ

コマツヨイグサ(小待宵草)


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