一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2219   第299回 岩戸句会 7月

2021年08月06日 | 

搜索犬泥のままなる外寝かな     裕

ドローンのゆっくり巡る処暑の山

 

山気満つ蜩繁き伊豆の森       豊春     

カナカナは過ぎし日手繰る糸車

    

砂日傘ひとつひとつの日影あり    歩智         

来年も生きてるつもり種を採る

 

人二画支え合いたし日々草      さくら

廃屋の庇傾き苔の花

 

蚊帳の中電気を消して歌合戦     パピ

あららまあポケットから扇風機 

 

朝蝉や音合わせ無くてんでんに    凛

現し世にいましばらくは端居して

 

お決まりの髭と帽子に白い靴     沙会

接種して病人擬や夏の暮

 

暑を避けて宵の散歩や百日紅     光子

用心の隙間の転倒夏の月

 

二波三波波乗りジョニー五波六波   鯨児

火取虫ワクチン打って五輪中

     

しかられし端居の寝顔そっとなぜ   イヨ

湯上りの端居な夕べ風渡る

 

日の本の名のむくげ活け凛として   鞠

夏盛りハマナスの赤海を見る

 

梅雨明けて自粛は明けず窓掃除    貴美

端居して信濃の風や旅の宿

 

端居かけ汽笛ききながら初島へ    黄玉

紫の七月場所に呂の着物

                   

砂日傘ひとつひとつの日影あり    歩智         

来年も生きてるつもり種を採る

 

山盛りのえさ日盛りの野良猫に    稱子

毎日が日曜の暮らし夕端居

 

白日傘ファッショナブルな黒日傘   炎火

木洩れ日と羽蟻のゆれる露天風呂 

 

庭垣根炎昼避けて剪定す       余白

痩せ胸にブラジャーまとう老女の夏

 

いびつなるぐい飲みが好き冷やっこ  洋子

百日紅天の明るさ奪いおり

 

晩夏光虔十林に誘われて       雲水

皺枯れのジョニーキャッシュと夕端居

オオバギボシ(大葉擬宝珠)


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