一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

174    端然と恋をしてゐる雛かな   

2011年03月03日 | 

今日は、新暦の3月3日だが、本来の上巳(じょうし)ではない。今年の本来の上巳の節句(桃の節句)は、新暦の4月5日である。

節句は、旧暦で祝うべきなのだ。大体4月にならなければ、桃は咲かないではないか。

 

さて、夏目漱石は、親友・正岡子規から俳句を学んだ。子規は、親分肌でカリスマ性があり、多くの人を引き寄せる魅力的な人物だったようである。

 

 この句を文豪漱石の作と知って読むと、それなりにドラマチックな感じがする。人形浄瑠璃や川本喜八郎の「三国志」や「平家物語」などとも映像が重なってしまう。漱石なら、雛を見た瞬間から想像のドラマが始まっていくのだろう。

 

漱石は、「蕪村」の俳句を土台にして「草枕」を書いた、という説があるが、私もそうではないかと思っている。

 

 


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