一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1700   第238回 6月岩戸句会

2016年06月30日 | 岩戸句会

ゆきゆきてゆきつく先も四葩かな   歩智

荒梅雨や光る銀色鯔の子ら

 

御仏の優しき里の田植かな      侠心   

この森は一と葉も動かず梅雨闌ける

 

荒梅雨やゴキブリホイホイ建ち上がる 薪

頼朝塚へぽつりぽつりと野の薊

 

ハイボール霜降りの肉夏野菜     炎火

荒梅雨やアラビアサハラタクラマカン

  

荒梅雨や二人して見る生命線     洋子

雑巾をざぶざぶすすぐ梅雨晴間

   

自販機に礼を言われる梅雨晴間    豊春

荒梅雨や水脈曲げ行けり定期船

 

更衣ポチの身体は細見なり      海人

藍浴衣裾の乱れにときめいて

     

梅雨晴間隅田の波に身を委ね     鼓夢 

荒梅雨茶ばしらの立つ朝一煎

 

夏座敷小面ふかく翳りあり      章子

荒梅雨や妹口ずさむアベ・マリア

  

紫陽花や窓一面に雨の地図      一煌

艶やかに新色ルージュさくらんぼ

 

花柘榴落ちて路上のウィンナ蛸   余白

梅雨寒や家内の腰も痛かりし

 

追ひかける子らをかわして夏の蝶   稱子

紫陽花の色に疲れや遍路径 

 

方丈記の付箋を増やす梅雨の月    雲水

どの犬も合羽着ている梅雨の町


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