一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

444  交番に迷子老人冬日和   良文

2011年12月11日 | 

(こうばんに/まいごろうじん/ふゆびより)

 

最近の交番は、国際的にKOBANなどと書いてあるが、都会はいざ知らず、田舎の交番にはほとんど人気がない。だからこの句の交番は、都会の交番だろう、と思う。

 

アルツハイマーとか認知症になると、やたらと元気に歩きまわるらしい。ところが、今の自分の居場所が全然分からなくなり、家に帰ることができなくなるらしい。

 

この句の御老人も、自分で交番に来たのではなく、不審者として誰かに連れられて来られたに違いない。服に住所氏名が縫い付けてあれば問題はないが、なかったらそれこそ警官も困ってしまうだろう。

 

「冬日和」の季語によって、益々進む高齢化社会への暗雲を想像させる。当然その暗雲の下に作者がいるだろうし、私もいる。

 

昨日は皆既月食だった

私としては

バカチョンカメラでもまあまあうまく撮れた

と思う

 


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