15年前のある日、一匹の尻尾を垂らし痩せこけた幼犬がやって来た。食べ物をあげたところ、そのまま居ついてしまった。モモと名付けたが、忠犬ぶりを発揮し、犬嫌いの女性に「こんな犬なら飼ってもいいわ」と言わしめるほど、我が家のアイドルになった。
それから15年、一度も病気もせず元気に暮らしていたが、2週間前に突然病気になった。人間で言えば脳梗塞のような状態で半身が不自由になり、歩くのがやっと。段差があると転んでしまう始末。
1週間、水も飲まず食べ物も拒否していた。それが水を飲むようになり、食べ物も少しは食べられるようになってきて3日後、突然行方不明になってしまった。不自由な体でそう遠くへは行けないはずなのに、いくら探してもどうしても見つからないのだ。
経験者の話によると、犬や猫は死期を悟ると飼主から離れ、自然の中に帰って行くという。私は、この話を信じようと思う。野良犬としてふらりとやって来て、潔く去って行ったモモ。見事としか言いようがない。
「人間もかくあるべきだ」と教えられたような気がする。モモ、有難う。この教訓は、薬漬けの無用な延命措置への警鐘にも聞こえる。私も、かくありたいと切に願う。モモ、長い間有難う。
とうとうももちゃんは帰ってこなかったのね。
太郎 もも次々に逝ってしまったね。家も近い将来しゅん
の身の上に降りかかるね。動物を飼っていたら避けられな
いね。でんちゃんいて良かったね。
タローとモモ 犬の天国で楽しそうにじゃれあっている事と思います。
楽しい犬達との月日をありがとう!!
モモのよたよたした姿を見て、私は自分の将来を見せられているような気がしました。つまり、私への警告と思いました。
ところで、シュンちゃんは、何歳になりましたか?
モモとの15年と7カ月の共同生活は、長かったような短かったような・・・・
確かに、タローを追ってモモは旅立ったような気がします。