ここ和歌山・湯浅湾から約50キロほど南下したところにある紀伊田辺湾も美しい島々が点在するナイス・シーカヤックフィールドで、アイランドストリームのツアーはもちろん、プライベートでもよく漕ぎに行きます。で、田辺湾のいつものシーカヤック出艇場所近くに、例のマッコウクジラが迷い込んでいます。
写真は、アイランドストリームのベースとしてお世話になっている「致楽亭」のY氏が先日見物に行って撮ったものを借用。ぼくもカヤックで見に行こうかなあと思いましたが、それはあまりにも野次馬根性丸出しだなとやめました。
写真を拝見しながら、実際に目の前で見ると、
たとえばカヤックの上から間近で見ると、
「どれほど迫力があるんだろう?」
とそのリアルな生々しさを想像しました。
体長15m、重さ50トンというとてつもないスケールの生き物、
改めてよくよく考えると、
こんなものが生息するというか、
養うことのできる地球って凄いところだなと、
感心してしまいます。
そしてこの紀伊田辺のすぐ近くに、
アマゾン川の500倍の流量を誇る、
これまたスケールのでかい海流、
地球が自転する際のコリオリの力によって生じる海洋大循環、
回転する地球の歌、
「黒潮」
が迸り流れている。
クジラは確かにかわいそうだし、
沖まで無事に脱出できることを願いますが、
願ってどうにもなるものでもないのなら、
こんなドデカイものを生み育む地球という空間、
海という場所の神秘や、
スケールの大きさや、
深さや豊かさというものに、
想いを馳せ
リスペクトを生みだすきっかけになればなあ、
と思います。
(なお、クジラと地球のワンダフルさについてぼくが過去に書いたエッセイがありますので、興味あればご覧ください。久々に読み直すと、我ながらめっちゃ面白いです。http://homepage3.nifty.com/creole/kujira.htm)
恐竜時代ではなく21世紀の今でも
こんな巨大生物が生きている土俵、
「ウォータープラネット」。