





本州最南端、潮岬プライベート・トリップ。素晴らしかった。
岬のあちら側とこちら側は風表と風裏の関係で、別次元のように異なっていた。凪の風裏ではエメラルドの海水が漂い、潜るとサンノジハギの群れやイワシの群れが海中を流れ、1メートル近い青ブダイが悠々と岩の合間を泳ぎ、ヘラヤガラが宙空を漂い、小型のハタ系が海底から身体を翻して見え隠れしていた。
三枚目の写真は典型的な黒潮の色。
ダークブルー、群青色というやつ。
深場だと光を透過しないのでこのようなダーク系になるけれど、光が通る浅場になると四枚目、五枚目の写真のように輝くような、宝石のような色味を開く。
こんな自然の営みやシークレットも、そこそこの距離を漕いで周遊してこそ分かるというもの。誰も知られざる、素晴らしい場所って山ほどある。実際。そこにアプローチする最良の道具がカヤックだ。