プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

スパルタンアラシ進水式

2012-07-04 10:10:07 | インポート
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 先日、お客様からご注文いただいておりました、
 ウォーターフィールド社の「スパルタンアラシ」が届き、進水式を行いました。
 スピード、操作性ともにシャープな印象のある、
 ご覧の通り、かっこいい艇です。
 
 Nさん、ぜひ自分の身体の一部に感じられるくらいまで、
 乗りこなしてください。
 よきシーカヤックライフを!!
 またどこかへ一緒に漕ぎに行きましょう。

 さて、進水式の後、ぼくとNさんと、
 ゆうた君という、今年の夏期アシスタントに決まった若者との三人で、
 ちょいと湯浅湾をツーリングしました。

 ちなみにゆうたくんは18歳、
 きっとシーカヤックやアウトドアの未来を担っていくであろう若者です。
 何人かの応募者の中で最も若かったのですが、
 だからこそ選びました。

 未来は、
 「まあ世の中こんなもんや」という固定観念をまだ持っていない人が
 切り開いてゆくものだからね。
 実はシーカヤックガイドを育てていくのって、
 死ぬほど超ムズカシイのですが、
 上手く導いてあげられればと思います。

 さて下の黄色いポリ艇は、
 ぼくが10年ほど前に単独日本一周したときのフネです。
 ここ数年眠っていたのですが、
 ちょっと思うところがあって久しぶりに乗ってみました。
 かなりくたびれていますが、
 まだデイツーリングレベルでは現役としても乗れるレベルです。
 
 思えば、こういう使えるポリ艇というのは、
 現在なかなか出回っていないのですね。
 実はぼくは、ガンガン使えてラフに扱えるポリ艇の
 ほうが好きだったりするのですが、
 現在国内出回っているポリ艇の中で、
 しっかり海で使えるレベルの艇は、
 ウィルダネスシステムズのテンペスト170か、
 POINT65のシークルーザーくらい。
 そしてそこそこ使えるレベルの艇は、
 POINT65のfive-o-fiveくらいの現状。

 そういう意味でも、ちゃんとシーカヤックをやろうとすると、
 FRPやカーボン艇ということになりますが、
 その中でも国産でハイクオリティ、
 カラーも指定できてかっこよく、
 なんと言っても海上での信頼性の高い
 ウォーターフィールドの艇に視線が集中しますね。

 フィッシング艇や手軽なレクリエーション艇にシフトしてゆく
 カヤック界の現状の中でこそ、
 ツーリングや旅を大切に考える本物の艇を作り続けるビルダーに
 敬意を覚えます。

 シーカヤックツーリングには、まだまだ未開の
 素晴らしい可能性が隠されているわけですから。
 そしてそこに本当の未来があります。


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