Islander Works

書いて、読んで、人生は続く。大島健夫のブログ

始め続ける

2012-01-05 22:16:49 | 出たもの
1月4日、2012年最初の、通算で43回目のPoe-Tri。会場入りすると3-tri-のビジョンでは昔の新日本プロレスの試合を流していた。ホーガンのアックスボンバーで猪木が失神した、あの試合である。段取りと違うことになっておろおろする若きホーガンが微笑ましい。さらに佐山タイガーのデビュー戦へと続く。マスクはひどいが動きは素晴らしい。フィニッシュのジャーマンは何度見ても衝撃的である。そしてしまいにハンセン-アンドレ戦。あまりにも肉体的に説得力があり過ぎてもはや人間とは思えない二人。いくらプロレスに台本があったって、こんなのとリングで向き合うなんて真っ平ごめんである。プロレス技は相手の協力があってかかるもの、と口で言うのは簡単だが、いくら相手が協力してくれようが、250kgのアンドレをボディースラムで投げるのは、そこらへんの一般人の10人中10人が不可能であろう。そのアンドレも今は亡く、ハンセンは引退、猪木も引退、タイガーの相手を務めたダイナマイト・キッドは車椅子生活、ホーガンもセミリタイア状態、唯一現役の佐山タイガーは当時より20kgは太ってしまっている。時の経つのは早い。

・・・藤波対長州の名勝負数え唄が始まった頃、他の出演者の皆さんがぞろぞろと到着し、リハーサルに入った。

2012年のPoe-Triは、「おも茶箱」主催、かとうゆかさんの朗読から始まった。


抑えたトーンの優しい声で、ひとつひとつの言葉を丁寧に届ける、新年のスタート。

詩を読む不動産屋なのか、不動産を売る詩人なのか。朗読バー主宰、あしゅりんさんが二番手に登場。


オーディエンスを「脱出ゲーム」参加者に見立てた、お得意の構成的な朗読で煽ってゆく。

後半に入って、初出演枠はPoe-Tri史上最年長キャスト、……とある蛙さん。


架空の本のページを繰ってゆく、自分史を柔軟に用いた見事なメタ・フィクションで15分をじっくり聴かせてくれた。

私は「バースデイ」を朗読した。かつて不可思議/wonderboy企画のコンピレーションCD、「言葉がなければ可能性はない」に収録した、「蛇」の続編として書いてみた作品である。

オープンマイク枠は、13枠全てが埋まった。登場順に、

あおばさん


死紺亭柳竹さん


merry-andrewさん


たちばなまことさん


渡ひろこさん


西山周さん


nonyaさん


菊池奏子さん


土屋怜さん


カマコさん


うめこぶちゃさん


広瀬犬山猫さん


三木悠莉さん


という皆さんだった。

今年もPoe-Triは毎月第一水曜に続いていく。次回は44回目だけど、1回だって同じ回、同じ時空間はない。内容面に関して、「今回はアレでしたけどまた次回」なんていう言い訳が許されないことは言うまでもない。今回と次回はそれぞれが独立した現象なのだ。主宰としても朗読者としても、その独立した現象の一つ一つを、より充実したものにしてゆきたい。2月1日水曜、また新しい時空間でお会いできれば幸いです。皆様、2012年が良い年でありますように。

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