おかげさまでPoe-Triは昨夜、無事に21回目を迎えることができた。
延べ人数にするとずいぶんな数の方に出演していただいた。私は主催者だから、多分その全てのリハーサルに立ち会ってきたわけだけど、リハのやり方一つとっても、皆それぞれに異なっていておもしろい。フルセットで本番と同じようにきっちりやる人、要点の簡単な確認だけにとどめる人。PAに事細かに注文を出す人、全部お任せの人。自分の声が出ているかどうかを気にする人、他人に声が聞こえているかどうかを気にする人。中にはリハなど全くやらない詩人も何人かいた。「あ、大丈夫ですから」とか何とか言って直接本番を迎える。果たしてどうなるのか。しかしイベント全体に責任を持つのは主催者だが、自分の持ち時間内のパフォーマンスに責任を持つのは出演者各個である。皆自分が一番いいと思うようにやっているのだ。そして時として、そんなふうにリハもやらない人のパフォーマンスが、けっこう素晴らしかったりすることもある。要するに、物事にはいろんなスタイルがあり、あれこれ決めつけるのは良くない場合もあるということである。
さて、Poe-Tri Vol.21の出演者は、川島むー、猫道、市毛友里、そして私という4人である。今回、出演者が出揃った段階で、私の中では、むーさんと猫道さんのどっちにオープニングをお願いするかという点を巡って、壮絶な自分会議が繰り広げられていた。結局、猫道さんが前に出演した際にオープニングだった・・・という理由で、オープニングはむーさんに決定した。
得意の『物語騙り』シリーズから、代表作の一つ「早春」まで、相変わらず知的で優しくて、それでいながらアーシーで楽しいステージなのだけれど、この夜はどこか、一種の張り詰めた緊張感のようなものがあり、それが寄せては返す波のような不思議な力強さをもって迫ってきていた。
そして、続いて2月28日に誕生日を迎えたばかりの猫道さん。
全編アカペラだった前回出演時とは一転し、エフェクター、サンプラーを駆使したステージ。猫道さんのパフォーマンスには、どこか原初的な匂いがある。「話す」という動詞は、元来、矢などを「放つ」のと同源であるという。きっちりとオーディエンスに向けて放たれた「声」が躍動し、人々を沸かせる。それは多分、太古の昔にもあった光景に違いないのだ。
オープンマイク。今回は10名の方にご参加頂いた。その10名とは、登場順に、
ぐっさん
矢ヶ崎芳也さん
カマコさん
後藤理絵さん
トドリキ ユウイチさん
鈴川ゆかりさん
uraocbさん
死紺亭柳竹さん
ケイコさん
あしゅりんさん
という面々。この名前を見るだけで、言葉に対して真摯な人たちに集っていただいた、という感じがする。実際、それぞれのパフォーマンスは見所十分だった。その上で敢えて書いておかねばならないが、改善点が一つある。それはあとで複数の人から指摘されたように、一人あたりの消費時間が普段より多くなっていたという点である。5分という制限時間に対し、8分以上使った人もいた。これは今までになかったことだ。今後、より軽快かつ快適な進行に向け、意識の共有に努めるとともに、主宰として改めて「慣れ」を生じることなく工夫していきたいと思う。
あしゅりんさんは、今日4日が誕生日であるということで、誕生日前日にしか読めない詩を朗読してくださった。この場を借りて、おめでとうございます。
そして、後半に登場するのは注目の初登場、市毛友里さんである。
写真の整理をしていて気づいたことがある。それは、市毛さんだけ、15分というステージの間に撮影した写真の全てが、ほとんど同じような表情をしていたということだ。今までにそんな出演者は絶無であった。凄い。
詩のボクシング周辺の人々にはよく知られている市毛さんであるが、長時間その朗読を味わえる機会はなかなかない。その声。その佇まい。満場の耳目が渦を巻くように引きずり込まれてゆく。恐ろしい人だ。
自分で自分の写真は撮れないので、猫道さんのブログから拝借。
「夕陽」、「君にききたいことがある」の二篇を朗読した。
出演者の皆様、会場スタッフの皆様、お疲れ様でした。
ご来場の皆様、本当にありがとうございました。
私もPoe-Triも、明日に向かって、前を向いて進みます。人間に与えられた時間と力には限りがあるかもしませんが、精一杯頑張ります。
次回、Poe-Tri Vol.22は、4月7日水曜に開催いたします。既にTASKEさん、晴居彗星さんの出演が決定しております。お楽しみに。
そしてその前に、21日日曜の「笑いと涙のぽえとりー劇場」を挟んで、27日土曜日には「千葉詩亭・第三回」です。私が一時間ライヴやります!随時告知していきます。是非、足をお運びください。
延べ人数にするとずいぶんな数の方に出演していただいた。私は主催者だから、多分その全てのリハーサルに立ち会ってきたわけだけど、リハのやり方一つとっても、皆それぞれに異なっていておもしろい。フルセットで本番と同じようにきっちりやる人、要点の簡単な確認だけにとどめる人。PAに事細かに注文を出す人、全部お任せの人。自分の声が出ているかどうかを気にする人、他人に声が聞こえているかどうかを気にする人。中にはリハなど全くやらない詩人も何人かいた。「あ、大丈夫ですから」とか何とか言って直接本番を迎える。果たしてどうなるのか。しかしイベント全体に責任を持つのは主催者だが、自分の持ち時間内のパフォーマンスに責任を持つのは出演者各個である。皆自分が一番いいと思うようにやっているのだ。そして時として、そんなふうにリハもやらない人のパフォーマンスが、けっこう素晴らしかったりすることもある。要するに、物事にはいろんなスタイルがあり、あれこれ決めつけるのは良くない場合もあるということである。
さて、Poe-Tri Vol.21の出演者は、川島むー、猫道、市毛友里、そして私という4人である。今回、出演者が出揃った段階で、私の中では、むーさんと猫道さんのどっちにオープニングをお願いするかという点を巡って、壮絶な自分会議が繰り広げられていた。結局、猫道さんが前に出演した際にオープニングだった・・・という理由で、オープニングはむーさんに決定した。
得意の『物語騙り』シリーズから、代表作の一つ「早春」まで、相変わらず知的で優しくて、それでいながらアーシーで楽しいステージなのだけれど、この夜はどこか、一種の張り詰めた緊張感のようなものがあり、それが寄せては返す波のような不思議な力強さをもって迫ってきていた。
そして、続いて2月28日に誕生日を迎えたばかりの猫道さん。
全編アカペラだった前回出演時とは一転し、エフェクター、サンプラーを駆使したステージ。猫道さんのパフォーマンスには、どこか原初的な匂いがある。「話す」という動詞は、元来、矢などを「放つ」のと同源であるという。きっちりとオーディエンスに向けて放たれた「声」が躍動し、人々を沸かせる。それは多分、太古の昔にもあった光景に違いないのだ。
オープンマイク。今回は10名の方にご参加頂いた。その10名とは、登場順に、
ぐっさん
矢ヶ崎芳也さん
カマコさん
後藤理絵さん
トドリキ ユウイチさん
鈴川ゆかりさん
uraocbさん
死紺亭柳竹さん
ケイコさん
あしゅりんさん
という面々。この名前を見るだけで、言葉に対して真摯な人たちに集っていただいた、という感じがする。実際、それぞれのパフォーマンスは見所十分だった。その上で敢えて書いておかねばならないが、改善点が一つある。それはあとで複数の人から指摘されたように、一人あたりの消費時間が普段より多くなっていたという点である。5分という制限時間に対し、8分以上使った人もいた。これは今までになかったことだ。今後、より軽快かつ快適な進行に向け、意識の共有に努めるとともに、主宰として改めて「慣れ」を生じることなく工夫していきたいと思う。
あしゅりんさんは、今日4日が誕生日であるということで、誕生日前日にしか読めない詩を朗読してくださった。この場を借りて、おめでとうございます。
そして、後半に登場するのは注目の初登場、市毛友里さんである。
写真の整理をしていて気づいたことがある。それは、市毛さんだけ、15分というステージの間に撮影した写真の全てが、ほとんど同じような表情をしていたということだ。今までにそんな出演者は絶無であった。凄い。
詩のボクシング周辺の人々にはよく知られている市毛さんであるが、長時間その朗読を味わえる機会はなかなかない。その声。その佇まい。満場の耳目が渦を巻くように引きずり込まれてゆく。恐ろしい人だ。
自分で自分の写真は撮れないので、猫道さんのブログから拝借。
「夕陽」、「君にききたいことがある」の二篇を朗読した。
出演者の皆様、会場スタッフの皆様、お疲れ様でした。
ご来場の皆様、本当にありがとうございました。
私もPoe-Triも、明日に向かって、前を向いて進みます。人間に与えられた時間と力には限りがあるかもしませんが、精一杯頑張ります。
次回、Poe-Tri Vol.22は、4月7日水曜に開催いたします。既にTASKEさん、晴居彗星さんの出演が決定しております。お楽しみに。
そしてその前に、21日日曜の「笑いと涙のぽえとりー劇場」を挟んで、27日土曜日には「千葉詩亭・第三回」です。私が一時間ライヴやります!随時告知していきます。是非、足をお運びください。
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