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書いて、読んで、人生は続く。大島健夫のブログ

大島健夫24時間ワンマン朗読ライヴ"BORN TO READ"、ありがとうございました。

2014-07-29 22:17:35 | 出たもの
7月26日17時より27日17時まで、大島健夫24時間ワンマン朗読ライヴ"BORN TO READ"、無事終演いたしました。

24時間で朗読したのは、

「トオルの赤いバット」「夕陽」「海で死んだ鼠」「午後の太陽の下で」「水の上を歩く」「京都物産展」「君にききたいことがある」「パーティー」「踊れ」「全日本エクトプラズム選手権」「大蛇をください」「雨」「うなぎ」「あなご」「ヤツメウナギを探す」「夢を見たことがない」「戦争の英雄」「千葉民主共和国小学校および中学校社会科教科書より抜粋」「原辰徳の章」「巌流島」「神様ごっこ」「神さまの人生」「神様工場」「交差点」「朝が来るとトカゲは」「おはようございます、おじいさん」「龍神様の塚」「人魂」「茅葺き屋根の大きな家で」「夢」「川の中の岩」「通夜」「DAYLIGHT RAMBLER」「死んじまおうと海へ行った」「真夜中のドア」「歌う通り」「空を見上げる」「羊たちの地平」「小さな王様と大きな女王様」「恋人たちの詩」「24時間スーパーの恋」「さかな」「なまず」「鹿島川の春」「君を探して旅に出た」「ハムを買ってください」「首なし芳一」「頭蓋骨を覚えていますか」「あなたのために」「僕が沈めた首」「三人の赤ちゃん」「薔薇の国の王様」「我慢するには少しだけ寒い夜に」「卒業式」「ザリガニ」「ぼくのいちにち」「花火大会の夜」「螺旋階段」「母の日のカーネーション」「ハラキリ」「俺の好きな女」「二人で一緒に電車に乗ろう」「灯火」「夜の風」「1」「月夜に、私は、淡々とスルメイカをかじります」「あいするあなたへの手紙」「4月7日」「ちり紙六郎」「自動ぬか漬けマシン」「砂で山を作る」「旅立ちの詩」「はな」「蛇」「バレンタイン」「アナコンダ」「みいらの世界」「みいらの世界外伝・エピソード1」

の78篇でした。全てBGMなし、単独の朗読ですが、「原辰徳の章」では、たまたま客席の小松成彰さんがディジュリドゥを所持していらしたのが目にとまり、急遽お願いしてディジュリドゥとのコラボ朗読をさせて頂きました。

長時間お付き合い下さった皆様に、まずは感謝いたします。通していらっしゃった方、一度帰ってまたいらした方、ご都合のいい時間にいらっしゃった方など様々なパターンでご来場頂きましたが、インパクトが強かったのは、一日目の終電でかなりのお客様がご帰宅され、一瞬、会場に残っているのが数名のみとなったと思いきや、すぐに「終電でご来場くださる方」というのが次々と現れ、あっという間に元と変わらない人数になって朝までそのままだったことでした。そしてそんな中、24時間通してずっといらっしゃり、しかも一睡もしなかった方というのがお一方いらっしゃって、それがなんと死紺亭柳竹さん。思わずラストの挨拶をお願いしてしまいました。

私の体力的には全く問題がなく、24時間ほんとうに楽しく朗読させて頂きました。

特に前述の終電~翌朝までの夜間はステージではなく客席の隅の椅子から、マイクを使わず肉声で朗読していたのですが、その時に感じたお客様との距離の近さ、ともに時空間を形成していく不思議な感覚はこれまでに一度も感じたことのないものでした。

イベントを通じて、改めて、感謝の念というものが強く湧き上がってくるのを覚えます。24時間好きなことをして、しかもそれを聴いてくださる方がいること。会場とおいしい料理を提供してくださったTREASURE RIVER BOOK CAFEの宝川さんとスタッフのSさん。受付業務を完璧にこなしてくださったSさん、Kさん、Iさん。皆様のおかげで、何の心配もなく朗読することができました。

その時空間を共にしてくださった皆様のエネルギーに対して、私がどれだけの物を提供できたのかはわかりません。ただ、ベストを尽くしてひとつひとつの詩と物語を読ませて頂きました。

今、二日経って改めて思うことは、24時間の朗読ワンマンライヴというのは確かに誰もやったことのなのかもしれないけれど、私がそれを思いついてそれをしたこと自体によって私が偉い人間となるわけでも何でもないということです。

私はたまたまそれができる幸運な状況にあり、その幸運の中で、自分がやろうと思ったことを精一杯実行したにすぎません。

この世には、このような記号としてわかりやすいことをするよりも、誰にも賞賛もされず話題にもならなくとも英雄的で素晴らしい瞬間が数限りなくあると思うのです。それぞれの人々にとって、毎日の仕事の場で、あるいは家庭の雑事の中、またその他の場で。それは自己を犠牲にすることかもしれないし、不可能なことをやり遂げたことかもしれないし、守りたい約束を約束を守ったことかもしれません。誰にも誉められず、知られることさえなくとも、様々な立場の様々な人々にとって、目の前の一瞬に対して真摯に向かい合い続ける限り、そのような瞬間は存在し続けると思うのです。私はそのことを忘れずにいたいと思います。大切なのは、今この時、自分の前に存在する瞬間に、真摯な自分自身として向き合うことそのものなのではないか。

たゆまず先に進みたいと思います。何かを通じて何かを得たことを証明するものは、今ここに言葉を連ねることにではなく、この先の時間を私がどのように生きるかということの中にこそ存在するのですから。

改めて、全ての皆様に感謝いたします。

ありがとうございます。

また、近いうちに!



***



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収録作品は、

・大蛇をください
・踊れ
・全日本エクトプラズム選手権
・小さな王様と大きな女王様
・花火大会の夜

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