石造美術紀行

石造美術の探訪記

川勝政太郎博士のこと(ひとりごと)

2017-09-25 21:38:44 | ひとりごと

川勝政太郎博士のこと(ひとりごと)
川勝博士の著作『石造美術入門-歴史と鑑賞-』(昭和42年社会思想社)の14頁から19頁、本編前のイントロダクションにあたるところに、前から気になっている記述があります。以下抜粋します。
「私は「石造美術」という名称のもとに、三十数年来、仏教関係を中心とする石造物を研究してきた。その体験にもとづいて、この方面になんらの知識もなかった方々を対象とする立場で、石造美術の入門講話を述べようと思うのであるが、話を気楽にするために、昭和三十九年九月十七日から三回にわたって、NHKの「人生読本」の時間に、「石との対話」というラジオ放送をしたのを、以下に掲げることとする…」
(以下略)
小生などはまだ生まれる前、昭和39年の9月というと、先の東京オリンピック開会の前月、今から53年も前になりますが、ちょうど今時分、川勝博士がNHKラジオの「人生読本」に出演され、3回にわたって三十数年の石造美術研究生活の一端を語られたということです。『石造美術入門』には以下3回分の内容が載せてあるので、どういうお話しをされたかはわかります。しかし、生前に謦咳に接する機会がなかった身としてはたいへん気になっています。お姿は写真で偲ぶことはできますが、録音が残っていたらお声を聴くことができるかもしれない。そこで、古い放送データを検索できるNHKさんのオンラインクロニクルというホームページを見つけて検索してみましたが残念ながらヒットしませんでした。古い放送はテープが高価だったこともあってほとんど残されてないようです。川勝博士くらいになれば、このほかにもラジオやテレビに出演されたことがあったかもしれない。もしその音声や映像がどこかに残されていれば、いつか拝聴・拝見できる機会もあるかもしれませんが、どうなんでしょう…。


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