石造美術紀行

石造美術の探訪記

あけましておめでとうございます

2010-01-03 20:06:49 | お知らせ

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。拙ブログもいよいよ4年目を迎えます。記事も通算200件を越えたところですが、まだまだぜんぜんというのが率直なところです。とはいうものの、何か年々紹介記事が少なくなっていっているような気がします。公私とも何かと忙しくなってきたということもありますが、やはり怠慢でしょうかね。気合を入れ直して取り組みたいと思います。それにしても、石造物というのは見れば見るほど、知れば知るほど謎が謎を呼ぶというか、ちょっと待てよ、ん?これでいいのか?っていうか、そんなの気付かなかったぁとか、そういう場面が多くなってきた気がします。つまり石造美術の奥の深さというものを思い知らされているわけです。川勝博士のいう「奥行きのある鑑賞態度」につとめ、「正しい理解」に向けて地道に考えを整理する以外にないと今更ながら痛感する次第です。そのためには、独りよがりではダメだということ、いろんな意見や説に耳を傾けて虚心坦懐にのぞむ。複数の「目利き」によるブレインストーミングが有効だと考えています。あと、先学の学恩を忘れないことも大切だと感じます。昔の人が自分の足で歩き、苦労して収集し共有してくれた情報を、座って餅を食うがごとく、結論だけを抽出して机上で軽々に論じ、簡単に葬り去っていいのでしょうか。それで導かれた理屈は恐らく見栄えはしても何か薄っぺらな理屈になってしまうはずです。そしてそういう理屈はきっと経年劣化が激しいはずです。何よりもまずは自分で現地を訪ね、自分の眼で石造物をしっかり見てから慎重に考えをめぐらせていくべきだと自戒するようにしています。・・・まぁ、そんなこむずかしいことはさておき、初めて石造美術の素晴らしさに心を奪われた新鮮な感動は今も色あせていません。マニアックな紹介記事だけでなく、なるべくわかりやすく石造美術の魅力を広く伝えていけるよう、あわてずのんびりやっていきたいと思っておりますので、引き続きご愛顧ご教導いただきますようお願い申し上げます。六郎