一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第28回社団戦最終日(5)

2017-11-08 00:07:26 | 社団戦
さて打ち上げだが、浅草界隈の居酒屋は予約がいっぱいとのことで、蕨で行うことになった。
「(蕨まで行くなら)帰ろうかな」とHon監督に言うと、彼は笑って何も答えない。私は「そう言わず来てよー」と言われてしぶしぶ参加したかったので、アテが外れた。まあ、参加である。
地下鉄浅草駅から上野に向かい、京浜東北線に乗り換える。大野八一雄七段は所用があるとかで、ここでお別れ。Hon監督、佐藤氏、Tod氏、Taga氏、Shin氏、Ok氏、E氏、Hos氏、私など10人で、蕨に向かった。
蕨の居酒屋は「松祥」だった。「宴会将棋」のホームグラウンドで、ここに訪れるのは久しぶりだ。
まだ3時すぎで開店前だったが、ここの店長とOk氏が懇意なので、もう入れてもらえた。今日は台風で客足も悪いだろうし、私たちはいいお客でもあるのだ。
地元の佐藤氏が遅れてくるとのことで、まずは9人で乾杯。私が社団戦最終日の打ち上げに参加するのは2010年以来7年ぶり。あの頃とはチームもメンバーも変わったが、1杯目のビールは美味かった。
早くもあっちこっちで将棋を指したがる。私も将棋バカだが、みんなも相当なものだ。
そこへ佐藤氏が来て、「もう少し後にしようよ」とたしなめた。
つまみをつまんでしばし談笑する。話題は今日の1、2回戦で、どちらも薄氷の勝利だった。とりわけ1回戦は、みんな内容が悪かった。佐藤氏によるとKun氏は相手の時間切れで勝ったらしく、Kun氏は本大会2度目の時間切れ勝利だ。もっとも相手の時間が切れるということは、それだけ難しい局面に持ち込んだわけで、これも堂々とした勝利である。
負けた佐藤氏自身は、自分の将棋が終わって星の行方を知っていたので、Shin氏の結果をハラハラしながら見守っていたという。
それを知らない私はへらへらと感想戦を続けていたのだから、おめでたい。
ともあれ昇級候補相手に勝てたのは僥倖だった。
2回戦は私とShin氏の欠場がすべて。これでも4勝はする、とHon監督はフンでいたが、一歩間違えればここも危なかった。今回の教訓としては、今後は120%の確信を得なければ、欠場選手はほどほどに留めておいたほうがよい、ということだ。
ただ佐藤氏の計算によると、競争相手が本割同星なのだが、相手が団体個人戦で勝ち点を得ており、ウチの降級が濃厚だという。反撃があまりにも遅かったということか。
佐藤氏は今年9局指して6勝3敗。氏の実力から見れば意外だが、それだけ5部のレベルが高いということだ。
佐藤氏が竜王戦第2局の経過を聞く。私もうっかりしていたが、前日から同局が行われていたのだ。
社団戦でもスマホで将棋を見ている人がいたが、それはこの竜王戦だったかもしれない。
将棋は羽生善治棋聖がうまい攻めを見せて、2連勝。次は渡辺明竜王の正念場だ。

しばらくして、佐藤氏が2回戦の自戦を並べる。相手は70歳代の男性だったそう。将棋は佐藤氏居飛車の相穴熊だったが、相手が終始うまく指し、終盤相手が▲9一竜と香得に走らず、すぐに▲1五桂と放てば、勝勢だったという。
ついに指し将棋となる。あっちこっちから将棋盤が出るのが信じられない。みんな、盤駒を携行しているわけだ。
私は最初、ヒトの将棋を見ていたのだが、Shin氏がペア将棋好きで、佐藤・Hosペア対Shin・一公ペアで一局が始まった。
将棋は私たちの中飛車に佐藤・Hosペアの居飛車。終始難しい戦いだったが、中盤、私たちの囲いに△3六桂の王手が生じていた。それをすぐ打たれたらマズかったが一瞬躊躇してくれたので、私は▲2六歩と懐を拡げる。これが存外いい手だったようで、佐藤氏の戦意喪失もあり、私たちが制勝した。
途中でTod氏、Taga氏、E氏、Hos氏が帰宅。Tod氏は今日対局がなく、私が参戦してしまったためにハジかれてしまい、悪いことをした。
私たちはまだ将棋を続ける。
次の好カードは佐藤-Shin戦で、これもコクのある戦いが続いたのだが、最後、佐藤氏がShin玉に詰みありと見て突撃したのがとんだ尻抜けで、不詰め。Shin氏の逆転勝利となった。強豪の佐藤氏に対し、これは殊勲の銀星だった。
最後まで残った6人は、9時ごろ散会となる。
ここでひとつ問題が起こった。私のビニール傘が、誰かの傘と替わっていたのだ。
松祥では、傘を店の革袋に入れ、個人で保管するシステム。だから間違えようがないのだが、それを先に帰った誰かが間違えた。まったく、注意力がなさすぎるよ。

来年の大野教室は、また2チームに増やして出る予定。来年は7部リーグ新設が決まっており、恐らく6部と7部での出場となろう。私の参加は未定だが、もし出る気力があふれ出たら、参加したい。正直言って、来年の自分を想像するのが恐い。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする