一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2017年ゴールデンウィーク旅行・13

2017-11-21 00:18:06 | 旅行記・G.W.編
カメラのファインダーを覗くと、内部に砂粒がこびりついていた。広角と望遠の付け替えを頻繁に行っていたから、付着してしまったのだろう。
北海道冬まつりでは低温によりカメラをオシャカにしたことがあったが、砂の祭典にもリスクはある。そこのところの危機感が私にはなかった。
とりあえず昼食を摂ろうと思う。今年は商品券システムがあり、1,000円で1,300円分の購入ができた。300円の得とはいえ1,000円を出費するわけだから本当に得かどうか分からないが、1綴り買った。
旭川醤油ラーメンを食う(500円)。ラーメンは美味かった。ビンゴカードを1枚もらったが、4時からのビンゴゲームには臨めそうもない。
続いて、加世田常潤高校が製造・販売している温州みかんジュース(100円)を買う。これも毎年の定番で、このジュースを飲まないと、砂の祭典に来た気がしない。
今年はさらに、加世田いちごジャム200g(250円)も追加で購入した。
加世田茶の新茶が売られていたので、これも買う。50gで500円だったが、鹿児島中央駅前で買ったお茶は、同じ値段でももう少し量が入っていた。もちろん品質の違いもあろうが、中央駅のはだいぶ安く売っていたようだ。
ともあれこれで1,350円。いちごジャムだけ余分にもらえた計算になろうか。
そろそろ次へ行かねばならぬ。いささか名残惜しいが、最後に砂像を一通り鑑賞して、今年は会場をオサラバとした。





14時00分の鹿児島中央行きバスに乗った。しかし今回は終点まで行かず、手前の谷山電停で下車した。ここで指宿枕崎線に乗り換え、指宿の砂蒸し風呂に行くのだ。これも私の定番である。
がその前に、行きのバスから見た衝撃的な光景を、今一度確認しなければならない。
その道すがら、ちょっと小腹が空いたので、回転焼き(今川焼き)を購入した(100円)。こういう買い食いが楽しいのだ。
話を戻す。バス停から少し歩いたところに「純手打そば・重吉そば」があるのだが、現在その店舗が取り壊され、クレーンで瓦礫を掬っている最中だった。
私は重吉そばに2回お邪魔したと記憶する。重吉そばは蕎麦が太く、蕎麦にあるまじき噛み応えがあった。きざみ海苔がいいアクセントになっていて、一度食べたらクセになる味だった。
高齢のオヤジさんがやっていた記憶があるのだが、ここ何年かは時間の関係か、店を閉めていることが多かった。
そしてこの解体工事である。馴染みの店が消える、そこにない、というのは強い衝撃である。熊本のうどん屋、旭川の蕎麦屋、みんな跡形もなく消えてしまった。重吉そばよ、あなたもか!
私は呆然としつつ、通りがかったおばさんに聞いてみる。
「あの蕎麦屋、取り壊されちゃったんですね。私旅行者で、毎年楽しみにしていたのに」
「そうねえ。でもここ何年かは営業してませんでしたよ」
毎年来ていた、みたいに話を盛ったら、ウソと看破されてしまった…。
オヤジさんに何かがあったのだ。建物ともども、何だかウチの工場の将来を見るようで、私はいたたまれなかった。



高架、新駅舎となったJR谷山駅に入る。黄色の列車が入線し、15時13分、列車は出発した。
列車は窓が大きく取られていて、場所によっては錦江湾がよく見える。しかし私にはすべてが虚しく映った。
タイム1時間2分で、指宿に着いた。帰ってきた、という感じか。
駅前からは16時25分の砂蒸し会館行きがあったので、それに乗った。この区間でバスは利用したくなかったが、タイムイズマネーだ。
下車時に払ったバス代は140円で、この金額なら出す価値はあった。
おなじみの砂むし会館「砂楽」である。だが入浴料が1,080円に上がっており、びっくりした。消費税5%の時は税込900円の時があったから、ざっと2割増である。しかしここで引き返すわけにもいかない。
もちろんおカネを払って、入場する。ピーク時は過ぎたようだが、まだいっぱい客がいる。ちなみに営業時間は夜8時半までだそうで、夜に蒸されてもオツな感じはする。
何分か待って、砂に蒸された。砂むし温泉は指の先から汗が出る感じで、一番最初に蒸された時の衝撃がすごかった。こんな事態は体が経験していないから、本当にブワッと汗が出た。そしてその後のさっぱり感。あれは一度味わったほうがいいと思う。悔しいが、1.080円の価値はあるのである。
今回も20分近く蒸された。ブクブク太っているから、汗が出ること。頭も蒸れてハゲが目立ち、もうどうしようもなかった。
さて指宿に来たら、もう一軒寄りたい店がある。今年こそは入れそうだと思った。





(つづく)
コメント
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