一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第28回社団戦最終日(4)

2017-11-07 00:30:22 | 社団戦

第4図以下の指し手。▲8二飛△7二銀▲6六飛△5五角▲5六飛△2八角打▲1五香△同香▲3七歩△5四香▲2六飛△1七角成▲2五飛△1六馬▲3五飛△4六角(第5図)

第4図からは普通に▲7一飛△4一銀▲8一飛成で先手優勢。私は敗勢を自認していたが、NTT氏は意外な▲8二飛。もちろん悪手で、すぐに気付いたNTT氏は舌打ちした。
私はノータイムで△7二銀、これで逆転した。
NTT氏は▲6六飛と回るが、私も間違える。△5五角がそれで、ここは手堅く△5二桂だった。
本譜はNTT氏に▲5六飛と寄られ、△1九角成は▲7二飛成△同金▲5三飛成(参考図)、△5四歩は▲5五飛△同歩▲5三角△同金▲7二飛成で事件となる。

私はアオくなりつつも△2八角打とつなぎ、これで受け切っていたのは幸運だった。
NTT氏は香を捨てて▲3七歩だが、これには△5四香がピッタリだ。
以下△4六角までと進んで、さすがにこれは勝ったと思った。
(註:△2八角打には、▲5五飛△同角成▲6三角があったかもしれない。以下△7一飛▲7二角成△同金▲6二銀△8二金▲7一銀不成…)

第5図以下の指し手。▲3二飛成△同玉▲4七金△2四角▲5八玉△6一金▲5六歩△4六桂▲同金△同角▲4七玉△2四角▲4六歩△1八飛▲6八銀△2八金▲5七銀△2五馬▲3六歩△3八金▲同金△3六馬(投了図)
まで、一公の勝ち。

左ではTakai君の甲高い声がしている。たぶん勝ったはずで、Takai君は本当に強くなった。いまや確実に星を計算できる有望株である。
ほかには佐藤氏も勝っているだろうから、さすがに4勝はするだろう。
第5図以下はNTT氏の闘志が指させた手。私の指し手も多少おかしなところはあるが、悪手を指さないことだけを心掛けた。社団戦はチーム戦である。指し手がどん臭くても、最終的に勝てばいいのだ。
私は扇子をハタハタと仰いでいるが、左のShin氏は気付いているのかどうか。
△3六馬に相手が投了の意思表示をした時は、ホッとした。
感想戦では、第4図での▲8二飛がすべてだった。「金桂両取りと思ってつい打ってしまった」とNTT氏は言ったが、△7二銀を見落としたのは社団戦のプレッシャーなるがゆえだろう。いつもはそのプレッシャーに私が押しつぶされるのだが、今回は私に有利に働いた。

ここまで5局が終わり、大野教室が全勝。Ok戦が終わり、これも熱闘だったがOk氏が負けた。
最後まで残っていたShin氏戦に注目が集まり、みんなが見守る。Shin氏はさっきまで勝勢だったのに、秒に追われて緩手を連発し敗勢になったが、その後相手が一手バッタリの悪手を指し、3手詰が生じた。
相手はペロッと舌を出したので、気が付いている。さすがにShin氏も逃さず、詰め上げた。これも熱闘で、この時ほかで最後まで残っていた対局は、2、3局だった。
以上、大野教室は6勝1敗で有終の美を飾った。今回は入替戦がないので、これにて全行程は終了。チーム6勝9敗だった。私は2勝+1不戦勝で、第1日での借りを少しは返せた。とはいえチームの降級の線はまだ消えていないが、みんな力一杯戦ったので、これで良しとするしかない。参戦の皆さん、お疲れ様でした。
Kun氏が
「(中倉)宏美さんに、大沢さんが3連勝したと伝えてきたよ」
と言う。
…ああ、今日は結局、LPSAブースへは行けなかった。
(つづく)
コメント
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