一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2017年ゴールデンウィーク旅行・11

2017-11-16 23:03:54 | 旅行記・G.W.編
15日に湯川博士・将棋ペンクラブ幹事よりハガキが届いた。先日の大いちょう寄席参加の御礼と、閉席後の私とのやりとりの非礼を詫びたものだった。
私は気分を害した覚えはないのだが、ひょっとしたら14日の当ブログを湯川幹事が読み、わざわざ一筆をしたためてくれたのかもしれない。
あの時のあれ、私はジョークのつもりで書いたのだが、活字になると厳しい言い回しになってしまう。こちらこそ配慮が足らなかったと、湯川幹事にはお詫びする次第です。

(きのうのつづき)
西鉄柳川駅前に着いた。駅前にも鰻屋はあるが、もう先へ急ぐ。今回もまた熊本に寄りたいと思う。次の列車が来るまで、ガリガリ君と麦茶を買って喉を潤す。これが美味いのだ。夏は固形物より水分である。
13時49分の列車に乗り、14時03分、終点西鉄大牟田に着いた。次のJR普通列車は14時18分発である。とりあえず駅前に出るが、これといった施設はない。
駅に戻り、18分の列車に乗る。長洲、玉名、田原坂、植木と、いずれも途中下車したことのある駅を通り、15時06分、熊本に着いた。
熊本といえば、何はともあれ熊本城である。時間がアレなので市電は使うが、昨年訪れた時は1日乗車券を購入してモトを取れなかったので、今回はその都度払うことにする。
と、駅の向かいの「くまもと森都心プラザ」で、マイナーアイドルのライブをやっていた。ゴールデンウィーク中のイベントらしい。近くのスケジュール表を見ると、城彩苑で花魁道中があるらしいことが分かった。
私は祗園橋電停まで歩き、A系統の市電に乗った。しばし揺られて、花畑町下車。
ここから歩いて熊本城のふもとに着き、加藤清正像を遠目に写真に取り、城彩苑に向かった。
ちょうど花魁道中が始まったところだった。これは4年前の5月3日に拝見した。花魁がたいそう艶やかで、当時は「来年から5月3日は熊本だ!」と唸ったものである。
しかし実際は無理な話で、以後3年間はご無沙汰していたのだが、今年はなぜか5日に開催となり、タイミングよく鑑賞の運びとなった。
今年の花魁も2人だが、4年前とは違うひとみたいだ。着流しの肩乗せの男性に右手を置き、ゆるり、ゆるり、と歩を進める。確か4年前も夢想したはずだが、花魁を室谷由紀女流二段がやったら、とても映えると思う。
歩道は観光客でいっぱいで、私はまともに写真を撮れない。
一行は中央の舞台に上がった。司会進行の女性が言う。
「おふたりは、貴愛(たかえ)太夫と紅椿太夫です」
繰り返すが、どちらも艶やかである。どちらかは振袖新造から昇格したらしい。私は絶好のシャッターチャンスだが、舞台正面には塀みたいなのが邪魔をして、やはりうまく撮れない。
太夫はランウェイよろしく左右に行ったり来たりするが、私はどちらの花魁を撮ろうか迷ってしまう。
結局虻蜂取らずになり、一行は舞台を降りた。しかし観光客は途切れない。こちら側(左側)よりあちら側(右側)のほうが観光客はいないが、いまからあっちには移れない。
そういえば4年前は、俊敏に右側に動いて、こちらへやってくる花魁一行を余裕を持って撮影した。あの時は見事に先を読んだのに、今年の私はどうしたことだろう。
会社廃業のショックで、思考能力が麻痺したのかもしれない。
とにかく、もうカメラではダメである。私はリュックからビデオカメラを取り出した。ビデオは滅多に使わないが、一応携行はしているのだ。
やっと右側に映り、花魁を撮る。花魁は、ちょっとすました感じ。まさに高貴で、ニコニコ笑っていたら興趣が殺がれる。一通り撮ったら、私はすぐにカメラに戻した。
…あれっ? あの振袖新造は4年前にもいなかったか? 4年前にタイムスリップしたようで、懐かしい気持ちになった。
熊本城にも挨拶したいが、時間がないので今回はパス。遠くからの挨拶のみとした。
ふもとに戻る。明日は鹿児島吹上浜で「砂の祭典」を観るので、今日のうちに鹿児島に入りたい。熊本バスセンターに電話をすると、鹿児島行きの最終は18時30分とのこと。1席予約をしておいた。
近くの広場で「熊本うまいものフェスティバル」をやっていた。小腹が空いたのでちょうどいいが、私は近くのアーケード街に入る。こちらで食事を摂るのが私流である。
ここ、以前は行きつけのうどん屋があったのだが、熊本大地震の被害かどうか、今は更地になってしまった。
蕎麦の専門店がある。「ウエスト」らしいからチェーン店だろうが、だから安定した味、とはいえる。看板に「そば3玉まで無料」の文字が踊っており、これは魅力だ。ここに決めた。
店内は広くて清潔だ。私はごぼう天ぷらそば3玉、を注文する。
出された蕎麦は挽きぐるみぽかったが、麺は細くて食べやすく、何より香りがよい。ごぼ天も山盛りで、私はよろこびを抑えきれない。
ガッツリ食べて650円。これはヒットだった。前夜のうどん屋といい、今回の旅はいい店に当たっている。
熊本バスセンターでチケットを購入する(650円)。ここからしばし時間があるが、純喫茶がない。スターバックス系のコーヒー店はあるが、一見して満席と分かる。
とりあえずコンビニに寄り、遅い夕食用のおにぎりを3ヶ買う。もちろん1ヶ100円である。100円おにぎり、大活躍である。
仕方ないからバス停の近くでじっと待っていたが、雨がポツポツ降ってきた。現在バスセンターは建設中なので、私たちは表で待つよりないのだ。
「特急きりしま号」は定刻に出発した。私は8Aだから窓際の席だが、隣にも人が座った。さすがにゴールデンウィークで、満席に近かった。
バスからの車窓もなかなか楽しいが、私は今宵の宿を予約しなければならない。この時期だから予約は難しいが、楽天トラベルでは「残り1部屋」の表示がチラチラしていて、逡巡したままこの時間になってしまった。
東横イン鹿児島中央駅西口が5,184円で1部屋空いていた。5,000円オーバーはちと痛いが、2日連続のネットカフェもきついので、そのまま予約した。
鹿児島中央駅前には定刻より10分早い21時35分に着いた。駅舎上の観覧車がライトアップされていて綺麗だ。
すぐホテルにチェックインしたが、ここでいろいろあった。




▲貴愛太夫





▲紅椿太夫

(20日につづく)
コメント
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