一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

47人の女流棋士

2013-08-27 00:32:11 | 将棋雑考
6月2日(日)、TBS系放送の「情熱大陸」は、里見香奈女流四冠編。録画しておいたものを、先日ようやく観た。里見女流四冠は女流棋士の第一人者とはいえ、奨励会では初段(当時)に過ぎず、彼女より努力している奨励会員はいっぱいいると思ったので、番組を観終えてもとくに感慨はなかった。
それより気になったのは、ナレーターの窪田等が番組中で「現在の女流棋士は47人」といったことだ。
放送日現在の女流棋士は、女流棋士会が現役42人、退役6人。LPSAが現役12人、退役5人だった。「47」という数字は、女流棋士会の女流棋士48人に極めて近い。番組の取材は4月1日より前から行われていたので、同日デビューの北村桂香女流2級を除くと、ピッタリ「47人」となる。ほかに「47」という計算式は成り立たない。
ただこうなると、ここにLPSAの存在は影も形もない。
4月放送のTBS系別番組では「女流棋士は52人」としており、これはLPSAの現役女流棋士も加算したと考えられたから、多少の違和感を抱きつつも容認できた。
しかし今回の数字は大問題である。LPSAを無視されては困る!
誰が「47人」という数字を挙げたか知らないが、その人がアンチLPSAだったことは明らかである。
番組を振り返ってみると、番組はマイナビ女子オープン五番勝負を柱に据えていた。当時LPSAはマイナビ女子オープンの対局を拒絶しており、マイナビはいい顔をしていなかった。女流棋士が「47人」となっても、誰も訂正する理由はなかったのである。
そして、とうとう「47人」のまま放送されてしまった。まったく、情けない。
まあよい。女流棋士会の「47人」が通るなら、これからは公の場で、「現在の女流棋士は(LPSAの)17人」といっても間違いではない理屈になる。
女流棋士会を応援する将棋ファンは「47人」、LPSAを応援する将棋ファンは「17人」と述べる。ふふ、なかなか面白いではないか。
コメント (3)
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