一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

ニッポン放送「~AGES~・中倉宏美編」を聴く

2012-11-17 00:16:57 | 女流棋士
きのう16日午後、スマホで富田靖子「オレンジ色の絵葉書」を聴こうとしたら、「…著作権侵害に関する第三者通報が複数寄せられたため削除されました」のコメントがあり、消されていた。午前中はクルマの中で聴けたのに、なんてことだ…。これは、富田靖子ベストアルバムを購入するしかないのか…。

ラジオダイヤル1242・ニッポン放送の月曜~木曜の夜9時は、「~AGES~」。歌手のSILVAと森若香織が交代でMCを務め、旬のゲストからおもしろ話を聞く。
SMAP木村拓哉とウチのオフクロの誕生日だった11月13日は、我が中倉宏美女流二段がゲストというので、クルマの中以外では久しぶりに、ラジオの前に座った。
午後9時ちょうど、「こんばんは! 女流棋士の中倉宏美です!」の声が聴こえる。
おお! これはまさに宏美女流二段の声ではないか。これから50分間、どんな話が聴けるのだろうと、私は座り直した。
今夜のMCは森若香織。伝説のバンド「GO-BANG’S」に属し、解散後ソロデビューのあとは、作詞家としても活躍しているという。ちょっと林葉直子さんの香りがする、素敵な女性だ。
森若香織が、まずは宏美女流二段の肌を褒める。
「肌ピチピチ! マシュマロ! シュークリームみたい!!」
「……」
「否定しない!!(笑)」
実際宏美女流二段の肌はつやつやで、先日の阿佐ヶ谷でのトークショーで宏美女流二段を間近で拝見したが、その顔は細面で小っちゃくて、ゆでたまごのようだった。
まずは宏美女流二段の代名詞でもあるハーレーの話。BGMに、よく聴く曲が流れ、このテーマで50分進行してしまうのではないか、という雰囲気だ。
しかし宏美女流二段は女流棋士だ。将棋の話に戻る。いわく、4歳で将棋を覚え、小6で女流プロを目指したとのこと。
ここから本題である。今夜のテーマは、「将棋女子は恋愛上手?」。最近増えている「将棋女子」にスポットを当てる。「将棋で恋愛上手」「将棋女子急増中のワケ」「将棋で脳美人」の3部構成である。
まずは「将棋で恋愛上手」。宏美女流二段は、将棋と恋愛は似ていると説く。彼氏(玉)をゲットするにはどうすればいいか。「王手は追う手」で、ヘタに追い掛けたら逃げられてしまう。無闇に王手はかけないほうがいいという。これは分かる気がする。放送では出なかったが、「玉は包むように寄せよ」も入れると、なおおもしろかったと思う。
では彼氏に彼女(ライバル)がいたら? 彼女とは、彼の周りにいる守備駒(金)である。この場合、金をソッポにやって玉を攻略するのがいいという。
森若香織はちょっとカクカクした独特の話し方で、ウンウンと興味深そうに頷く。
宏美女流二段はさすがにメディア馴れしていて、緊張のそぶりはみじんもない。「オッホホ」という豪快な笑いを交え、たくみに将棋を表現していく。
さらに将棋を指す手つきについて少し。ABBAの曲が流れ、CMになった。
CM明けは、「将棋女子急増中のワケ」。この4日に「LPSA女子アマ団体戦」があったが、第1回は6チームの参加だったのに、第5回の今回は、26チームの参加があったという。
森若香織は、将棋は和服のイメージがあると言うが、実際はそうでもない。ちなみに女子アマ団体戦では勝ち星賞のほかに、「ベストドレッサー賞もあった」。
ところでなぜ、「将棋女子」が増えているのか? 私などは、LPSAの地道な活動の賜物と思うが、宏美女流二段は「将棋マンガが増えているから」と推理し、現在連載中の将棋マンガをすらすらと述べる。
なるほど、私の少年時代はつのだじろう「5五の龍」が連載中で、このときも将棋ファンが爆発的に増えた。羽生善治三冠をはじめとする「昭和57年組」の台頭は、このブームと無関係ではあるまい。
しかし将棋はどこで指すのか? 森若香織は疑問を呈する。対して宏美女流二段は、「Cafe・で将棋」「LPSA将棋パーク」を挙げる。
「そのエルピーエスエーってなんですか?」
と、森若香織。それはその通りだ。宏美女流二段、将棋のルールを知らない人と話しているのだが、それをうっかりして、つい「将棋関連用語」をしゃべってしまう。
ここで宏美女流二段は、女性向けの商品として、「ショウギショコラ」「ウルトラマンしょうぎ」を紹介する。本当はここに「どうぶつしょうぎ」も入れたいところだが、女流棋士会所属女流棋士の開発である商品をPRするわけにもいかないのだろう。
CM明けは「将棋で脳美人」。将棋は脳を使うからよい、という意だろうが、あまりその話は出なかった。
宏美女流二段のもうひとつの顔である、DJやバンドの話になる。盟友・島井咲緒里女流二段とのイベントの話など。
リスナーからいくつか質問も来ている。以下が彼らからの質問かどうかは忘れたが、いくつか記しておこう。

Q.女流棋士は、ネイルはする?
A.する派としない派がいる。
Q.女流棋士と男性棋士のロマンスはある?
A.ある。姉が男性棋士と結婚している。
Q.イケメン棋士はいるか?
A.いる。棋士の追っかけもいる。
…これは「見る将棋ファン」で、そこから指し将棋に回るファンもいるという。
ここで宏美女流二段は、「はじめての将棋セット」の告知。これは、駒に駒の動きが書かれているのが斬新だ。森若香織は「歩」を「歩く」と読むなどはなはだ心許ないが、将棋に興味を持ってくれたふうだ。しかし自宅に戻って将棋を指すかどうかは分からない。とにかく将棋を指せば、「野球の監督になった気分を味わえる」のだ。
宏美女流二段が、「LPSA将棋サロン」の紹介。ここに行けば、宏美女流二段に将棋を教えていただける。私も改めて、サロンにお邪魔したくなった。
最後に、「宏美女流二段とって『将棋』とは?」
「将棋とは恋愛である」。
阿佐ヶ谷のトークショーでは、宏美女流二段はじけていたが、今回は全国放送ということもあってか、LPSAとその商品紹介に終始した感があった。しかし宏美女流二段、伝えたいことは過不足なく伝えただろう。
この放送で、全国の女子が将棋に興味を持ってくれれば、私もうれしい。なかなか濃密な50分間であった。
コメント (3)
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