一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第5回 信濃わらび山荘将棋合宿(第1手)・5回目の開催

2012-11-06 00:35:47 | 将棋イベント
11月2日(金)~4日(日)、恒例の「中井広恵と行く、信濃わらび山荘将棋合宿」があった。会を重ねて4回目。今年5月の秩父合宿も含めると、実に5回目の開催となる。
この将棋合宿は極めて私的なものなので参加条件は設けていないが、LPSAのイベントに参加しているのが望ましい、とはいえる。
しかし私は今年、渡部愛女流3級担当の芝浦サロンに一度参加したのみ。いままでのように大手を振って参加、というわけにはいかない。しかしジョナ研メンバーに参加の意思を告げると、歓迎の返事。ありがたく参加させていただいた。
今回の3日間参加は、中井女流六段、大野八一雄七段、W氏、His氏、Hon氏、Is氏、Fuj氏、Minamiちゃん、Hanaちゃん、私。2日目からはKun氏、Kaz氏、さらに大野教室からSat氏、N氏が参加する。Minamiちゃん、Hanaちゃんは中学生と小学生だが、Minamiちゃんは文化祭の振替休日により参加、Hanaちゃんは学校が終わってから、W氏の運転で山荘入りすることになっている。
なお植山悦行七段は、函館で将棋イベントの仕事があり、今回は欠席。常連のR氏、Kub氏らも仕事の都合で無念の欠席。さらに蕨市役所将棋部も、所用により欠席となった。ちょっとさびしい。
2日朝、自宅のトイレでスマホを見ていたら、私のブログで、私が中井女流六段にコーヒーセットをプレゼントすることになっていた。そうだった! 危うく持って行くのを忘れるところだった。まさか自ブログで助けられるとは思わなかった。
午前10時少し前、待ち合わせ場所のK駅に降りる。中井女流六段は、すでに到着していた。私は駅のホームでFuj氏を見かけており、彼で7人目。あとはHis氏が遅れているようだ。私は中井女流六段に、コーヒーセットを渡す。これで今期の「勝手にマッカラン勝負」は終了である。
His氏も少し遅れて到着し、「朝組」は、これで全員が揃った。
東京は雲ひとつない青空である。合宿の雨男といえば私と植山七段と決まっているが、この3日間の天候次第では、私が雨男の汚名を返上できるかもしれないのだ。
中井カーとHonカーの2台に分かれる。私は中井カーに乗車。同乗はMinamiちゃんとFuj氏だった。Minamiちゃんは助手席に座る。今回は植山七段の代わりを務めることになる、Minamiちゃんの存在は大きい。
10時5分、発車。いつものことだが、中井女流六段自らの運転で、長野県までドライブできる幸福をかみしめる。
車内では将棋もろもろ、Minamiちゃんの学校のことなど、さまざまな話の花が咲いた。
昼少し前に、上里サービスエリアに着く。ここで昼食である。大テーブルが用意され、私たち数人はかつ煮定食を頼む。サービスエリアでの昼食はあまり期待しないのだが、ここの食事は美味かった。
宝くじ売り場があったので、記念に買う。「ナンバーズ4」で、番号は中井女流六段の誕生日である「0624」だ。
午後12時50分、発車。私は引き続き、中井女流六段のクルマだった。
いよいよ信濃わらび山荘に向かうが、途中で飲み物とお菓子の買い出しをするのが当合宿流だ。
小海線・信濃川上駅を通過。この先にスーパーマーケットがあったはず、と中井女流六段の記憶である。私などボンヤリ乗ているだけだから記憶が曖昧だが、そういえば何キロか走った先の右手に、大きなスーパーがあった気がする。
中井カーは快調に飛ばす。あっ、郵便局!! 県道の左手に、川上郵便局があった。きょうは金曜日だから旅行貯金ができるが、私の都合でクルマを止めるわけにはいかない。3時20分、スーパーに着いた。
緑茶やコーヒー牛乳など、飲み物をカゴに入れる。そのときHonカーが到着したので、私はHon氏に頼み、郵便局まで往復してもらうことにした。
ものの2分で郵便局に着く。窓口に1,102円を差し出すと、男性局員氏が、郵便局のハンコは2つありますけど、と言った。郵便局では私のようなハンコ所望者のために、複数のゴム印を用意しているところがある。
ではこちらで…と私が選んだのは、「高原野菜の里 川上郵便局」だった。
女性局員さんが、ティッシュを2個くれた。
「ご旅行ですか?」
貯金通帳には、北は北海道稚内から、南は沖縄県黒島までゴム印が捺してある。地方の郵便局は、「全国24,000ある郵便局から、我が街で貯金してくれた」と歓迎してくれるのだ。
「ええ、将棋の合宿で。毎年来てるんですけど、この先の信濃わらび山荘で、2泊3日で将棋を指します」
私は誇らしげに答えた。
スーパーに戻ると、レジで精算の最中だった。これでアリバイ?成立である。
信濃わらび山荘、4時6分着。結局ここまで、空は雲ひとつない快晴だった。私たちはこれから3日間、将棋を指しまくる。いくら指しても、何時まで指しても、誰にも文句は言われない。私たちにとって、最高の環境となる。
対局場所兼宿泊部屋は、コテージの「きんぷ」。7部屋全部貸し切りだ。部屋に荷物を置き、各部屋に備えてある机とイスを、中央の広間に並べる。これで即席対局場の完成である。
全員が食堂に集まり、まずは詰将棋タイムトライアル。大野七段プロデュースで、3手詰7問、5手詰9問、7手詰8問を45分以内に解く。
私たちは将棋は好きだが、詰将棋アレルギーが多く、W氏、His氏、Hon氏あたりが顕著だ。私はまあ、嫌いではないが、とくに好きでもない。ただ、詰みが閃いたときの「アハ体験」は、何物にも代えがたい爽快感だ。
今回は中井女流六段と大野七段もいっしょに解く。ただしふたりには、長手数の詰将棋が用意されているらしかった。
タイムトライアルスタート。ふだんは大野教室の難問に苦しめられているが、この問題は手筋物がほとんどで解きやすい。…というとき、どうしても解けない問題にぶつかった。うーうー唸っていると、その謎が解けた。この詰将棋は、スペースを有効活用するため、盤面が左右2つに分割されている。持ち駒も左右別々に記載されているのだが、いつもの習慣で、盤面左側の問題を解くときにも、右側の持ち駒を見ていたのだ。これでは解けるわけがない。
中井女流六段と大野七段はこちら側を向いて解いている。中井女流六段は、難問を前に苦悶の表情だ。マニアには堪らないが、観賞しているいとまはない。
7手詰最終問題。これがまた解けない。しばらく唸っていたが、アッと気付いた。また持ち駒を間違えていた! この持ち駒ならとイメージ通り解いた。
「(24問)終わりました!」
私は手を挙げる。
「エエッ!?」
大野七段が素っ頓狂な声を上げた。
(つづく)
コメント (3)
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