一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

三十六たび大野教室に行く(後編)

2012-11-23 01:18:11 | 大野教室
(再掲)
先手・青年:1七歩、1九香、2一竜、3二馬、3六歩、4六歩、5六歩、5七銀、5八金、6七歩、6八金、7六歩、8七歩、8八玉、8九桂、9六歩、9九香 持駒:桂3
後手・一公:1一香、1三歩、3四歩、4四飛、5五歩、6一金、6三金、6四歩、7二銀、7四歩、8二玉、8四歩、9一香、9四歩 持駒:角、銀2、歩3
(▲2一飛成まで)

ここで私は△6五銀と打ったが、敗着。以下の攻めをしっかり余され、無念の投了となった。
局後は大野八一雄七段と植山悦行七段が加わっての、豪華な感想戦となった。おふたりの解説によると、△6五銀では△5六歩と取りこむところだったという。以下▲5六同銀△4六飛▲4七金△同飛成▲同銀△5九銀▲6九金△6八銀打で、後手有望。
私は▲4七金まで読み、これ以上攻める手はなしと見て予定を変更したのだが、飛車を切る手があった。指摘されてみれば振り飛車らしい手で、中倉彰子女流初段だったら、よろこんで切るところだ。
実際は▲4七金で▲4七銀と引く手もありまだむずかしいが、とにもかくにも△5六歩の一手だった。
大野七段には改めて、▲4五歩以降の折衝をレクチャーいただいた。大野七段はアマチュア(生徒)への指導に熱心で、その教えは大いに参考になった。もう、これを拝聴するだけで、指導料のモトが取れた感じだ。
きょうの将棋はここまで。4局指して1勝3敗はまずまずである。
夕方からFuj氏が顔を見せた。きょうは休日出勤で、教室への参加は叶わなかったが、食事会だけでも参加して、欲求不満を解消しようということだろう。
Fuj氏、今月の11日に行われたK区将棋大会の名人クラスに参加し、決勝で箱根名人経験者を破って優勝したという。Fuj氏は大野教室の勝ち頭で、いつかどでかいことをやるのではと期待していたが、早くもそれが現実のものになった。Fuj氏、これで思い残すことなく、家庭教師に専念できるだろう。
食事会参加は6人。大野七段、植山七段、W氏、Fuj氏、Minamiちゃん、私。外はまだ雨である。きょうはちょっと遠出して、クルマで10分ほど走ったところにある、ファミリーレストラン「けん」に行く。ここは食べ放題メニューが看板で、みんなは何度か来たことがあるらしいが、私は初めてだった。ではここで、席の配置を記しておこう。

   W 大野
植山      Minami 壁
   一公 Fuj
    壁

店内はサラダバーが充実しており、カレーも常備されていた。私たちは食べ放題メニューを頼んだが、食べ放題となると、みんな意地汚くなる。大野七段は冷静だったが、ほかの面々は、何度もおかわりを繰り返した。私などは、これ以上太るとジーパンが履けなくなる緊急事態なのだが、ダイエットは明日からということで、やっぱり食い気に走ってしまった。結局、意志が弱いのだ。もう、人間をやめるしかない。
Fuj氏によると、第26期竜王ランキング戦の組み合わせが発表されたという。大野七段は武者野勝巳七段×滝誠一郎七段の勝者と。植山七段は小林宏七段と対戦する。書きにくいが、植山七段はフリークラス10年目で、今期が現役最終年度となっている。
「やっぱり竜王戦が指し納めになるんですかねえ」
食後に一服して、植山七段がつぶやいた。私は曖昧に頷くしかない。
ふつうに考えれば、竜王戦6組の昇級者決定戦が、植山七段現役最後の一局となる。そこでFuj氏の提案がある。植山七段の昇級者決定戦対局時、ジョナ研有志が、千駄ヶ谷駅前に集合するのだ。植山七段がその日の対局に勝てば、合流して祝勝会。武運つたなく敗れれば、現役引退慰労会を徹夜で行うのだ。
もちろん、私たちが何度も千駄ヶ谷に足を運び、植山七段が5組昇級を決めてくれれば、これに勝るよろこびはない。そんな奇跡が起きれば、素敵なことだと思う。
きょうは早めに散会。午後10時40分ごろ店を出ると、雨はやんでいた。
コメント (5)
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