日本では4価のHPVワクチンは承認待ちの段階で、現在接種希望の人は、2価のHPVワクチン“サーバリックス”を接種することになります。
アメリカやカナダ、オーストラリア等の諸外国のデータの多くは4価のHPVワクチンですが、英国では無料の接種プログラムのワクチンとしてサーバリックスが採用されているので、まとまったデータとしてはイギリスのものをみるとよさそうです。
接種率を含む最新データの報告書が1月27日に公開されました。
英国ではJoint Committee on Vaccination and Immunisation (JCVI)推奨により12-13歳へのHPVワクチン接種が推奨とされており、18歳までがキャッチアップの対象となっています。
それ以上の人は自費で接種します。
12-13歳の接種は保護者の責任と同意のもと行われます。
キャッチアップの17-18歳は本人自身で同意確認が可能です。
英国では年間3000例の子宮頸がん罹患者がおり(2005年は2253例)、16型と17型はこのうちの70%の原因となっている。
この接種プログラムにより、1年あたりの子宮頸がん死亡を最大400例まで減らし、20-29歳の子宮頸がんの63%を減らすことができると推定されています。
2008年に始まったプログラムにおいて、2010年までの接種対象者全体での接種率は60.4%。
2009-2010年の対象者における接種率は
12-13歳 76.4%
14-15歳 68.5%
16-17歳 69.6%
17-18歳 38.9%
接種推奨対象である12-13歳での接種率は
<2008-2009年> <2009-2010年>
1回接種 88.4% 85.0%
2回接種 86.6% 83.1%
3回接種(完了) 80.9% 77.5%
英国と同じレベルの接種率を報告しているのは現在ポルトガルのみであり、
カナダのブリティッシュ・コロンビア州での11-12歳(2009-2010年)3回接種率は62%。
米国の13-17歳におけるHPVワクチン接種率は44.3%(MMWR Morb Mortal Wkly Rep 59(32): 1018-23)。
アメリカやカナダ、オーストラリア等の諸外国のデータの多くは4価のHPVワクチンですが、英国では無料の接種プログラムのワクチンとしてサーバリックスが採用されているので、まとまったデータとしてはイギリスのものをみるとよさそうです。
接種率を含む最新データの報告書が1月27日に公開されました。
英国ではJoint Committee on Vaccination and Immunisation (JCVI)推奨により12-13歳へのHPVワクチン接種が推奨とされており、18歳までがキャッチアップの対象となっています。
それ以上の人は自費で接種します。
12-13歳の接種は保護者の責任と同意のもと行われます。
キャッチアップの17-18歳は本人自身で同意確認が可能です。
英国では年間3000例の子宮頸がん罹患者がおり(2005年は2253例)、16型と17型はこのうちの70%の原因となっている。
この接種プログラムにより、1年あたりの子宮頸がん死亡を最大400例まで減らし、20-29歳の子宮頸がんの63%を減らすことができると推定されています。
2008年に始まったプログラムにおいて、2010年までの接種対象者全体での接種率は60.4%。
2009-2010年の対象者における接種率は
12-13歳 76.4%
14-15歳 68.5%
16-17歳 69.6%
17-18歳 38.9%
接種推奨対象である12-13歳での接種率は
<2008-2009年> <2009-2010年>
1回接種 88.4% 85.0%
2回接種 86.6% 83.1%
3回接種(完了) 80.9% 77.5%
英国と同じレベルの接種率を報告しているのは現在ポルトガルのみであり、
カナダのブリティッシュ・コロンビア州での11-12歳(2009-2010年)3回接種率は62%。
米国の13-17歳におけるHPVワクチン接種率は44.3%(MMWR Morb Mortal Wkly Rep 59(32): 1018-23)。
予防接種の仕組み自体が整っていれば、承認の手前で、公費枠の話や効果検証と有害事象を把握する準備ができたのではないかと思います。
子ども手当も、自治体から異論反論がではじめていますし、政局が安定しないと、また不安や不公平感の矛先が医療や自治体にってしまいそうでなんだかなーです。