感染症診療の原則

研修医&指導医、感染症loveコメディカルのための感染症情報交差点
(リンクはご自由にどうぞ)

書評 『とことん症例から学ぶ感染症』

2011-06-02 | Aoki Office
出版社から掲載OKをいただいたので、書評の紹介です。
(先ほどアクセスしたらamazonでは在庫切れになっています)

「そうそう、そのとーり!」とうなづきながら読みすすんでいった1冊とのことです。

「青木本になじんだ方は、読みやすいのかも」(元著者の皆様、暴言お許しください)

写真:トーマスに押し倒される編集長


-------------------------
『とことん症例から学ぶ感染症』 (Pearlの詰まった好著)

著者は全員、英国の医師達である。そのためか病歴や身体所見を重視するなど診療のスタイルがよりオーソドックスであり予防医学、疫学的な視野も広く筆者としても非常に好感をもった。当初、初学者向けの本という事で、軽く"斜め読み"して行くつもりであったが、余りに臨床感染症学的にも教育的にも優れた内容であったため途中まで読んでから引き返し、最初から丁寧に読み直した。読み飛ばしてしまったかもしれないPearlが惜しくなったのである。


筆者は各地で症例検討会をして生活をしているが、その内実は、原著のタイトル"Infectious Diseases:Clinical Casese Uncovered"にある如く、正解の知らされてない症例の蓋を少しずつ開けていくプロセスの共有である。本書は極めてCommonな疾患を扱いながら、読者に各臨床像、病態にマッチした病歴、身体所見、検査を考えさせつつ、少しずつ疾患の正体を明らかにして行く。これだけであれば単なる症例集のようであるが、本書では極めて日常的な臨床状況の中で熟練・熟達の医師しか説けない、しかし誰もが知っておきたいPearlや本質を披露してくれるのである。その意味では医学生・研修医はもちろんの事、感染症に興味のある指導医クラスの先生がたにもお勧めである。 一部を紹介する

(以下つづく。書評が正式に載ったらね~~また載せますね~。全部載せないでというリクエストがきたので「チラ見せですみません!)


サクラ精機学術顧問・感染症コンサルタント 青木 眞

------------------------

とことん症例から学ぶ感染症
メディカルサイエンスインターナショナル
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 刑務所の集団結核(佐賀) | トップ | 特定病原体の扱いなどなど »
最新の画像もっと見る

Aoki Office」カテゴリの最新記事