感染症診療の原則

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行動レベルでこまっていること

2009-04-27 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
一般の人は何にお困りか?あるいは何に気づいていないか?

「豚肉系が好きなんですけど、たべたらやばいですか?」→やばくありません。好きなだけ食べて下さい。

「メキシコ方面に旅行に行く予定なんですけど、いってもいいですか?」→たぶん「いいですよ」とは誰もいえないでしょう。、そもそも現時点の情報で先々を予測することはできません。

何もなければ結果オーライですが、万が一自分には何もおきなくても、飛行機に確定・疑い症例がいたら、監視の対象になる可能性もありますし保健所から一定期間体調モニタリング協力を依頼されますし、場合によっては一定期間自宅待機のようになるかもしれません(学校や会社に行けない)・・・ってことは知っておいたほうがいいかも。

「修学旅行で西海岸を予定している学校の養護教諭です。行っても大丈夫でしょうか?」→上記と同じく行ってもいいといいきれる人はいないでしょう。米国はすでに緊急事態としています。

やはり何もなければ結果オーライですが、現地で自分たちが何ともなくても、場合によっては現地滞在延長を余儀なくされるとか予定の飛行機に乗れないなどのじたいは起こりえます。
「安全」ということのほかに、現実的な話として余計な費用が発生したときの負担・責任問題についてあらかじめ同意を得ておくとかそういったことも必要かと思います。

キーワード検索ではなかなか見つからない資料として、

一般の方でもわかりやすい座談会記事
「未知なる脅威と危機管理」(医学界新聞2009年1月)
http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02812_03

専門家の講義とかきいてみたい!という場合は押谷教授の講義がきける東北大学インターネットスクールなどいかがでしょう。
http://www.istu.jp/contents/special/oshitani/index.html

保健所関係者に役立つ資料集(全国保健所長会)
http://www.phcd.jp/blok-bukai/tokubetuku/pandemicflu.html

とか、役立ちそうですが。

(写真は編集長が本日摂取よていのパスタ)
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