先日、福岡のHIV関連の勉強会に伺いました。7症例の呈示があり、どれも興味深いものでした。
総合診療的な視点に注目した会でしたので、一般の救急や外来に潜むHIV感染症の問題を如何に的確にキャッチ出来るか・・が問題になります。
そのような点からも今回の総合診療・教育を誠実に行う施設がとくに光った集まりだったと思います。
旭中央病院の経験からも救急でHIV感染症を見つけるのは研修医達ですが、彼らがCommonな頭痛、咳、発熱などからHIV感染症を抽出するには常に「もしかしたら・・」という基本スタンスが必須です。
いつ自施設にHIV感染症がくるか、いつ結核がくるか・・という健康で広い間口を持つ施設が増える事こそが日本の医療現場を安全にするのですから・・
そのような意味では血培からListeriaが検出された時点ですぐに「HIV感染症では・・」と想起された健和会 大手町病院の山口先生がたは「さすが・・!!」というべきでしょう。