感染症診療の原則

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ドイツで報告された看護師の感染

2009-05-02 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
現在問題になっている新しいインフルエンザの症例数は日々変化していますが、
ドイツでメキシコ旅行歴のない看護師が患者から感染したという報告がありました。 症状は季節性とかわらないそうで回復中。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009050200017

今後、渡航歴に関係無い人の報告が増えてきますね(想定の範囲内)。

季節性インフルエンザでも院内で患者→職員、職員→患者、患者→患者感染はおきており、集団の規模が大きくなったり死亡者が出ると記者会見→メディア報道となることがあります。
患者のコホーティング、新規入所者の停止、見舞客の訪問制限などの対策がとられます。

特に医療者が発症すると、健康状態の良くない人に感染させてしまうリスクがあるので要注意。

IDSAのInfluenza in Hospital
http://www.idsociety.org/Content.aspx?id=1368

2009年3月11日のJAMAにオランダの病院で易感染状態の多い病棟でおきたインフルエンザH1N1の院内感染の報告
Morbidity and Mortality Associated With Nosocomial Transmission of Oseltamivir- Resistant Influenza A(H1N1) Virus
http://jama.ama-assn.org/cgi/content/full/2009.297

Journal of Hospital Infection(2009)
病院感染インフルエンザ:Outbreak Reports and Intervention Studies of Nosocomial Infection(ORION)の声明を用いたアウトブレイクにかかわる情報の統合
http://www.micks.jp/jhi/2009/01/20090101.html
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