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H1N1ワクチン 子どもの臨床試験(米・英・日)

2009-08-26 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
8月7日以降に米国で先に健康な成人500名以上を対象に実施された新型H1N1ワクチンの安全性試験では大きな問題は報告されませんでした。
これを受けてこどもでの安全性を確認する臨床試験がはじまります。

まず、Sanofi-Aventisのワクチンで二つの臨床試験がおこなわれます。

ひとつめは、全米6都市の生後6ヶ月から17歳650が対象で、3週間あけて2回接種が行われます。量の多いワクチンと少ないワクチンで比較します。

もうひとつの臨床試験は季節性インフルエンザワクチンとの同時接種、事前接種、事後接種で問題がおきないかをみるものです。

U.S. to start testing swine flu vaccines in children(8月19日)
http://in.reuters.com/article/health/idINTRE57I5A020090819

英国はオックスフォードの生後6ヶ月から12歳900名を対象に臨床試験を計画。
http://www.oxfordtimes.co.uk/news/4541868.Swine_flu_trial_for_children/

ワクチンについて日本の小児科学会の動向がニュースになっていました。

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新型インフルワクチン「持病ある子が優先」 小児科学会(朝日新聞8月26日)

新型の豚インフルエンザのワクチン接種の優先順位について、日本小児科学会は26日、小児がんなど重症化する恐れがある基礎疾患をもつ子らを優先するよう政府に求めることを決めた。
対象者は合計500~600万人。また、全額自己負担の任意接種ではなく、無料化を求める。

接種を優先させる順位は、関連23学会の見解をまとめた。重症化する恐れがある基礎疾患は小児がんのほか、腎不全や重症のぜんそくなどで、対象は約百万人。こうした疾患のある子のほか、重度心身障害児、インフル脳症や重症肺炎を起こしやすい1~6歳の就学前の子全員、1歳以下の子の保護者らを優先することも求める(以下続く)。
http://www.asahi.com/national/update/0826/TKY200908260197.html
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日本小児科学会 
http://www.jpeds.or.jp/

輸入ワクチンは小規模臨床試験 新型インフルで厚労相
http://www.47news.jp/CN/200908/CN2009082601000929.html
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