感染症診療の原則

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学校の独自判断

2009-06-13 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
学校の感染症対応レベルを知る記事になりつつありますね。
あることが?だと他のことも?なんじゃないかと不安になります。

大学生が新型インフルと診断された成蹊大が、隣接の小中学校を含めて休校にしてしまったそうです。

東京都によると「感染者が出たことを理由に休校するのは都内では初めて」。
都や保健所から休校の要請はなく、成蹊学園が独自に判断。「大学と小中高校が隣接しており、万が一の感染を防止するため」と説明しているそうで。
(6月11日 東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20090611/CK2009061102000058.html

どんな感染症を想像したんでしょう。「万が一」 で誰がどう困るのでしょう?

一般に学費の高い私立学校では専業主婦率が高いので(お父さんの家計が相対的に豊か?)、小学校が閉鎖して自宅待機となっても「仕事にいけない!」と困るご家庭はそう多くないのかもしれませんが。

このような体制のなかで、地域でふつうに感染したこどもはどんな扱いをされるのでしょう。


以前、編集部の長男が通っていた学校でも、「このままここに通わせて大丈夫かな?」と思う感染症関連ネタがありました。

その私立小学校はとてもよかったのですが、毎日の昼ごはんを親がつくりにいく学校でした(月に1度給食おばさんを体験できます)。

エプロンなど身支度をしたあと調理場におりるときに、長靴を履くことになっているのですが(ドライ式ではない)、この長靴を調理場に入れるときに、ピューラックスの消毒液のなかに「ちゃぷんとつけなさい」といわれました。

|;-_-||)゜0゜(| (゜д゜;)

ちゃぷんとつけて、長靴がどうなるんですか?
長靴の底を誰かがなめたりさわったりするんですか?
そもそも床がどういう状況か考えたことありますか?
消毒液ならどの濃度で何時間で何を目的かが説明できないとまずいですよ、、、

・・青木編集長や感染管理の大家のご意見を持参して根拠無く消毒薬を使うのはやめるよう父母会に交渉したのですが却下されました。

(同時に交渉した、エプロンにアルコールを噴霧するという危険行為はやめてもらえましたが)

いろいろ理不尽なルールがたくさんあったことに気づいた子どもがさっさと「附属の中学校にはいかない」と出てしまったので話はおわりましたが。
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1 コメント

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Unknown (taka)
2009-06-14 00:59:56
近畿の高校で感染研の方が全校集会で
以下のような講演を行ったという
いい記事があったので 紹介します

http://www.cabrain.net/news/article/newsId/22533.html

きちんと医学、科学に基づいた知識を
伝え、それに基づいた行動を取ることが
できるよう 皆で週間を変えていかないと
まずいです

怖いとか いやだという感情論は
一般人も マスコミも 考えなおして
正しく怖れることが大切ですね
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