痛いのやだから(当事者)、高いから(高校以上の女性)、セックス開始してしまったから(!)、怪しい噂がネットで流れているからなど、いろいろな意見を聞く今日この頃です。
「無料ならするする~」といいうのが一番シンプルな反応なのですが、中には無料でもしない、無料だからなにかあるのでは?と深読みを初めて慎重になっている人もいるそうです。
米国では、HPVワクチンは4価が主流で、多くの医療保険がカバーします。
米国でがんになったら、どえらいお金がかかるからですね。ワクチンのほうが安いわけです。
(日本では円錐切除とワクチン代が変わらないそうで)
安い保険のために、ワクチン代をカバーしておらず、経済的な問題がある場合、18歳までなら無料で接種が可能になっています。しかし、当初期待されたほどに接種率が伸びません。
「なぜだ?」と公衆衛生部門の人はつぶやき・・・、「なーぜーだー!」と製薬会社のマーケティング担当者は頭を抱えていることでしょう。
でも、なぜなんでしょう?
アメリカ、カナダ、オーストラリアでは保護者対象の調査が行われています。接種年齢からして、保護者が意欲的にならないと接種にいたらないからですね。
それで、大人はどうだろう?ということで、インディアナ大学の小児科の先生たちが公費対象外の19-26歳の女性を対象に調べています。
(4価は20代、2価は40代女性まで認可されてターゲットになっていますので)
Reasons for non-vaccination against HPV and future vaccination intentions among 19-26 year-old women.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20809965
CDCによると、米国の若い成人女性は10%しかHPVワクチンを接種していません。
この調査では、19-26歳の女性が接種をしない理由を検討しました。
マネージドケアプランのデータベースから、HPVワクチン未接種の19ー26歳を1375名抽出し、質問紙を郵送しました。調査は2006年6月1日から2007年の4月30日で、222名から回答が得られ、185名分が解析の対象となりました。
ワクチンについての態度、認知、将来の行動計画、接種をしない理由を評価しました。
185名のうち、25.4%は着込んで、83.2%は白人。89.2%がカレッジ以上の教育を受けていました。
ワクチンを重要と答えたのは32.4%、30.1%はかかりつけ医師とこのワクチンについて話をし、医師から接種を勧められていました。
医師とよく話をしたいと回答した女性は、もっと詳しく調べる42.6%、医師に接種を依頼する37.5%、ワクチン接種の予約をする27.8%という態度で、特に何もする予定は無い女性は40.8%。
何も予定の無い人の理由は、結婚している、または特定のパートナーとの関係に限定されている、が54.9%、ワクチンが新しすぎる35.4%、情報不足31.7%、副作用が心配24.4%、保険がカバーするかわからない24.4%でした。
19-26歳の女性のHPVワクチン接種率を向上させるためには教育介入が必要であり、特にワクチンの安全性、保険のカバー状況、特定パートナーがいてもワクチンを接種する意味などを伝える必要があると考えられました。
-----------
回収率が低いので、積極的に答えたい人バイアスがかかっているかも。
もっとも、回答しない人は、回答者に比較しても、そもそもまったく興味がないのかもしれないという悲しい読みになるわけですが。
以前、サンディエゴのクリニックでナースとして予防接種に関わっていた齋藤あや先生によると、個人の保険が何をカバーしているのか、診療の中で電話するのもナースの仕事ということでした。それはたいへん。でも、カバーする保険があるだけ日本よりいい、というべきか?
「無料ならするする~」といいうのが一番シンプルな反応なのですが、中には無料でもしない、無料だからなにかあるのでは?と深読みを初めて慎重になっている人もいるそうです。
米国では、HPVワクチンは4価が主流で、多くの医療保険がカバーします。
米国でがんになったら、どえらいお金がかかるからですね。ワクチンのほうが安いわけです。
(日本では円錐切除とワクチン代が変わらないそうで)
安い保険のために、ワクチン代をカバーしておらず、経済的な問題がある場合、18歳までなら無料で接種が可能になっています。しかし、当初期待されたほどに接種率が伸びません。
「なぜだ?」と公衆衛生部門の人はつぶやき・・・、「なーぜーだー!」と製薬会社のマーケティング担当者は頭を抱えていることでしょう。
でも、なぜなんでしょう?
アメリカ、カナダ、オーストラリアでは保護者対象の調査が行われています。接種年齢からして、保護者が意欲的にならないと接種にいたらないからですね。
それで、大人はどうだろう?ということで、インディアナ大学の小児科の先生たちが公費対象外の19-26歳の女性を対象に調べています。
(4価は20代、2価は40代女性まで認可されてターゲットになっていますので)
Reasons for non-vaccination against HPV and future vaccination intentions among 19-26 year-old women.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20809965
CDCによると、米国の若い成人女性は10%しかHPVワクチンを接種していません。
この調査では、19-26歳の女性が接種をしない理由を検討しました。
マネージドケアプランのデータベースから、HPVワクチン未接種の19ー26歳を1375名抽出し、質問紙を郵送しました。調査は2006年6月1日から2007年の4月30日で、222名から回答が得られ、185名分が解析の対象となりました。
ワクチンについての態度、認知、将来の行動計画、接種をしない理由を評価しました。
185名のうち、25.4%は着込んで、83.2%は白人。89.2%がカレッジ以上の教育を受けていました。
ワクチンを重要と答えたのは32.4%、30.1%はかかりつけ医師とこのワクチンについて話をし、医師から接種を勧められていました。
医師とよく話をしたいと回答した女性は、もっと詳しく調べる42.6%、医師に接種を依頼する37.5%、ワクチン接種の予約をする27.8%という態度で、特に何もする予定は無い女性は40.8%。
何も予定の無い人の理由は、結婚している、または特定のパートナーとの関係に限定されている、が54.9%、ワクチンが新しすぎる35.4%、情報不足31.7%、副作用が心配24.4%、保険がカバーするかわからない24.4%でした。
19-26歳の女性のHPVワクチン接種率を向上させるためには教育介入が必要であり、特にワクチンの安全性、保険のカバー状況、特定パートナーがいてもワクチンを接種する意味などを伝える必要があると考えられました。
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回収率が低いので、積極的に答えたい人バイアスがかかっているかも。
もっとも、回答しない人は、回答者に比較しても、そもそもまったく興味がないのかもしれないという悲しい読みになるわけですが。
以前、サンディエゴのクリニックでナースとして予防接種に関わっていた齋藤あや先生によると、個人の保険が何をカバーしているのか、診療の中で電話するのもナースの仕事ということでした。それはたいへん。でも、カバーする保険があるだけ日本よりいい、というべきか?