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渡航歴なしコレラ症例(茨城)

2010-08-29 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
茨城の渡航歴なしコレラ症例のニュース。
県内の60代男性がコレラ感染 茨城(毎日新聞 8月27日)

都立墨東病院、横浜市民病院によるIASRの記事では、3例とも渡航歴なし、路上生活者でした。
国内で感染したと推測されるコレラの3事例
IASR 2006年10月

「日本では下痢患者が受診しても、中等症以上の下痢でなければ「かぜ」あるいは「ウイルス性胃腸炎」と診断され、便の細菌培養検査を行わずに抗菌薬が投与されることが多い。おそらく、便培養が行われないために、見逃されているコレラの症例もあると推測される。コレラは食中毒として発生することがあり、2000~2004年の間に4件19名の届出がある。輸入食品の占める比率が高いわが国では、輸入食材を通してコレラに感染するリスクがあると考えられる。海外旅行と関連しない下痢患者が受診した際にも、海外渡航者と同様に便の細菌培養を行うことが望ましく、医療関係者は日本国内で感染するコレラが存在することに注意する必要がある。」

便培養は大事。
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