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妊娠とMalariaその他の原虫感染症 #3

2013-04-16 | 青木語録

えー、本日は

#1:Echinococcus granularisでございます。
(北海道にはEchinococcus居ますよね・・)

症状としては、Mildな場合には単なるMassとして腹痛など。
(WHOに分類まであるんだね・・U/Sによる。知らなかった・・)

怖いには、CystのRupture、Anaphylaxisです。

妊婦にはMassと大きな子宮が狭い腹腔で空間を取り合い。物理的な問題。
あちらこちらに圧迫を生じて水腎症、腸管閉塞、分娩の邪魔などが・・

治療はAlbendazoleが第一選択。 時に手術で取ります。

#2:Schistosoma住血吸虫
・胎盤を好んでAttackするのがSchistosoma住血吸虫とMalariaだそうです。
・4000万人が罹患。

・門脈圧亢進症、肺高血圧症、膀胱炎、膀胱癌、骨盤内の種々の癒着
・治療:Praziquantel
・妊婦では:胎盤に感染。そして胎児も時に感染。臍帯が炎症おこして低体重児や死産の原因に。


#3:Malaria
・20億人が罹患。20万の新生児死亡の原因
・妊婦は2倍の蚊を寄せ付ける。(体温高いかな・・?)
・Malaria原虫に感染した赤血球はとくに胎盤の絨毛に集まる傾向 <<困るじゃないの!!



#4:積極的に胎児に感染するParasite群
・Leishmania、Trypanosoma(アフリカ、アメリカ)、Wunchereria bancrofti、Babesia、Tosoplasma、LoaLoa、Onchocerca


疲れたから、今日はここまで。
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