感染症診療の原則

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妊娠と安全な感染症治療薬

2013-04-16 | 青木語録

ええ、本日も2012ICAACDVDの学びが続いております。
(といいつつ、2013の案内が入って来たりしてますが・・)

講師はCatherine Nelson-Piercy先生。(えげれすの方です)

妊娠・分娩時の直接死因でGroup A Streptococcusの敗血症が多いという話は1度でました。
・敗血症のRisk factorは、1:幼児のケアしてる。 2:咽頭痛が先に生じている
・黒人に多い。
・Seasonは冬から春(12月-4月)
・症状は下痢で熱無し。なので講師にとっては 妊娠+下痢=R/o Sepsis (おお、編集長と同じ!!)

その他
・お薬はなるべく古くからあるもの(何と高血圧にはアルファメチルドーパ!!)
・安全は母子では母優先。
・安全と思われる抗菌薬:βラクタム剤、マクロライド(講師のお気に入りはClarithromycin)
・Trimethoprimは第一トリメスタは駄目。テトラサイクリン系はいつも駄目
・GentamicinはOK。よく使う。(PIPC/TAZが多用される傾向って。世の中、何が狂ったの・・?とは講師)
・抗結核薬はINH,RIF、EB、PZA、安全。

(写真:編集長が幼少時に頻用した猫いじめ専用具。別名、Traube型聴診器とも言う)
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