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第9回 若手医師セミナー2015 リウマチ・膠原病

2016-02-10 | Aoki Office
第9回 若手医師セミナー2015 リウマチ・膠原病 Q&A

岸本先生から回答を頂きました。

①:質問 : 膠原病には、様々な抗体検査がありますが、測定するタイミングは、症状がピークの時が良いのでしょうか。時に症状に応じて、抗体が陽性になったり陰性になったりする膠原病疑いの方を経験しますので、お伺いしました。質問者 : 医師 内科 50代

A:通常、初診時になると思います。
ただ、先生のおっしゃる通りSLE患者のANA検査においても通常95-99%陽性ですが、免疫抑制薬など長期治療後では陰性になる例も数十パーセントいることも報告されております。つまり、活動時は陽性になりやすいことは間違いないとおもいます。
講演でお話しましたがMPO ANCAは日本でANCA血管炎で多い顕微鏡的血管炎では活動時でも30%は陰性となることがあるので、検査はあくまで補助所見であることが膠原病の診断では重要だと思います。


②質問 : 先生は赤沈はルーチンに使われていますか? 質問者 : 研修医1年目

A:使っております。CRP,ESRを同時に測定する価値は講演でお話しました。もしESRが難しい場合、IgGに変えていただいてもよろしいかと思います。


③質問 : 赤沈の質問の続きですが貧血があると赤沈は亢進しにくいのですが、貧血があるときの先生なりの目安はありますか?

A:赤沈貧血補正ですが、一般的に貧血補正後のESR=実測Ht/45 x  計測されたESR/hrといわれています
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