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専門医 再認定試験

2010-12-31 | (ちょっと休憩)ほんとに休憩
米国で専門内科3年、さらに専門領域2年の研修を受けて帰国する人が増えました。

米国の医師免許、専門医の資格は定期的に再認定を受けないとその資格を失います。医師免許は次の認定までにせっせと学会にでて継続教育単位をためることも重要です。

10年に一度の専門医資格は、その間に修正されたり新しく広まった知見のUpdateはもちろん、日々のPracticeを振り返るような作業をこなさないと試験そのものを受けさせてもらえません。

青木編集長は、2012年までに再度試験を受けなくてはいけなかったのですが、今年2010年に無事合格。これは2022年まで有効です。・・・そのときまた受けるんですかね(@@;)?

今回は米国にいかなくても、市ヶ谷で試験を受けることができたので時差と戦わなくてよかったのですが、PC画面での試験は「中高年にはつらいよ」とつぶやいていました。

試験にパスしたかどうかはメールで連絡がきます。
そのあと、手紙で自分の成績や全体がどうだったかの詳細が届きます。

やりっぱなしではなく、個人へのフィードバックがあること(弱点を強化しよう)は重要ですね。
今後、留学したり試験を受ける人の参考になるとおもい、この手紙の内容をブログ記事に活用させてもらうことにしました(^^;)。

今回の試験での合格率は88%。

今回の編集長のスコアは、試験の最低ラインプラス161点でした。

-ネイティブでもないし、米国内でプラクティスしているわけではないのにがんばりましたねえ・・。

「ほんとはもっと高かったはずなのだ。画面のせいで下がったのだ。無念じゃ」

各項目毎の正答率をみてみましょう。

ウイルス:100%
細菌:72%
寄生虫:100%
リケッチア・クラミジア・抗酸菌:80%
AIDS・免疫・ワクチン・移植:70%
内科一般:80%

-ウイルスすごいですね

「ウイルスの青木とよんでくれ」

-苦手な寄生虫が100%じゃないですか

「PC画面がよく見えたのだ」

-細菌が72%ってまずくないですか?

「このときはPC画面の調子がよくなかったのだ」

-ワクチン・移植は難しかったですか?

「ワクチンと移植は自分で日常的にやっていることではないので修行がたりんのだ。」

日本と米国では、考え方以前に、薬剤の名前や用量、仕組みも異なるので、幅広く勉強する必要があるそうです。
そして定期的に情報が修正されていくので、関心をもって毎日のニュースに目を向けるのも大事みたいです(編集長は日々そんなことをしているように見えないんですが)。

帰国組の皆さん、やがてくる際認定の試験がんばってください(^^)/。


試験を活用して自分の知識を確認すること、そのプロセスを自分の力とすることは大切ですね。
三角先生 内科認定医と内科専門医の試験
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