感染症診療の原則

研修医&指導医、感染症loveコメディカルのための感染症情報交差点
(リンクはご自由にどうぞ)

医師と製薬会社 & 官報接待 を考える

2011-03-02 | 非・悲・否・避「常識」
朝日新聞の記事。

米国は10ドル以上の案件を個人名で公開する予定です。
グローバル企業が多いので各国同じようになっていくのではないかとおもいます。
よいことだとおもいます~。

それでアウトカムに何か影響を及ぼしているかどうか、も大切。


同じようにメディア関係者も、政治家から公的セクターから接待などをうけた場合は公表すべきではないかとおもいます。その方が記事の正当性・透明性が高まるようにおもいます。

blog Chikirinの日記 「機密費によるメディア・評論家買収について」

blog 発見の同好会 「韓国は記者クラブを廃止」

Wikipedia 「官報接待」


「医師らへの資金提供、情報公開へ指針 製薬工業協会」朝日新聞 3月2日

「産学連携が進む中、製薬企業が大学や病院に研究費や寄付金を提供したり、医師に講師謝礼や原稿料を支払ったりする例が少なくない。」

メーカーから直接、の形を避ける為に、広告代理店等を通じた依頼の形をとることもあります。

「治療では患者にとって最も有効で安全な薬が選ばれるべきなのに、資金提供した企業に有利なように医師の意見が偏ると、患者の不利益になり、医療をゆがめることになる
研究者にとって、科学的中立性を保つ責任と、個人や組織の利益が相反する「利益相反」の状態が生じることになる。 」

同時進行で、別の枠組みが必要では・・・・ってことまで書いたら記事はもっとグレードアップしましたね。

厚生労働省科学研究のように政治的すぎるようなものだけではなく、別の軸が中心となる研究新興の仕組みをつくらないと。

「指針が公開を求めるのは、(1)大学や病院に提供する研究開発費の費目別の年間総額(2)奨学寄付金などの寄付先と金額(3)自社医薬品の説明会費用の総額など。自社の医薬品に関する講師謝礼や原稿料などは「○○大学○○科○○教授○○件○○円」と個人名まで示す。個人名の情報公開には医師らの同意を得ることにした。」

個人名でないと意味ないでしょうね。名前をふせるとかえってアヤシイ印象になりそうです。

よく、都内で開かれる企業のセミナーに参加するということで、飛行機やホテル・食事接待混みの便宜を図ってもらうという現物提供があるそうですが。
製薬会社はどれだけこういったことにお金を投じているのだろう・・・・

主催者がメーカーをスポンサーに共催にするケースもあります。
会場を大学や病院にして、終了後に懇親会というような名前の豪華な食事会をやめれば(誰の希望なんだろう?)最低限の経費で運営できると思うんですが。
数年内にこういった構図は激変するかもしれませんね。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 山形 季節料理『伝七』  | トップ | “また”結核集団感染 »
最新の画像もっと見る

非・悲・否・避「常識」」カテゴリの最新記事